【USM S9 最高2132最終2113】異端児PSYCHIC FIRE
目次
はじめに
お久しぶりです。やんこです。みなさんS9お疲れさまでした。今期はTNやんこぽけ/LoveWingBell の2ロムで潜っていました。まず初めに、対戦してくださった皆さん、対戦ありがとうございました。今回は私がS9序盤からずっと使用してきた構築についての記事です。この構築は、4/22のミニ京大カップのサブイベント及び5/5に行われた第三回サブローカップでも使用したものです。主な戦績は、
★ミニ京大カップサブイベント突発カミツルギ杯優勝
★第三回サブローカップ 個人4勝1引き分け0敗(規定の30分を超過したため引き分けとなった)チーム2-3予選落ち
★TN やんこぽけ S9最高2132最終2113
★TN LoveWingBell S9最高202?最終18xx
でした。かなりの好戦績でとても満足しています。
それでは本題に入ります。よろしくお願いします。
以下常体
↑今期の最高レート
↑今期の最終レート。今までずっと最終50位前後なので来期以降はもっと上を目指していきたい。
↑ミニ京大カップのサブイベントで優勝していただいた景品。入賞して景品をいただいたのが初めての経験だったのでとても嬉しかった。
経緯
S6から3シーズンに渡ってフーディンゴーリを使っている中でアタッカー気質のフーディンのポテンシャルの高さに魅力を感じたため、今期はテテフーディンを極めようと思った。そこでまず、私と同じくS6から3シーズンに渡ってテテフーディンでレート2100を達成している なぎささん(@nagisa_poke1)のS8の構築を丸パクリすることから始めた。なぎささんの構築を使用していく中でテテフーディンミミッキュという選出の強さが十分理解できたが、選出の仕方がとても難しく、本人以上に結果を残せる気が全くしなかった。何か案を考えていたところ、なぎささんの構築のHBカバルドン、メガリザードンY、テッカグヤの3体が、私が今まで愛用してきたマンムー、特殊メガボーマンダ、呑気HBギルガルドの3体と役割がかなり似ていることに気が付いた。この3体ならば使用感も選出法もよく理解できているので自分にとてもマッチしていると考え、マンマンガルドテテフーディンミミッキュという6体で構築を組んだ。だがここで、マンムーとテテフで持ち物の気合いのタスキが被るという問題が起こった。初めはテテフにタスキを譲り、マンムーにスカーフやZを持たせて対応してみたが、今まで使い慣れたマンマンガルドの形が崩されてしまい、思うように勝つことができなかった。そのためマンムーにタスキを持たせることを決め、テテフの持ち物を変えることを決意した。テテフは基本的に初手に置くため、タスキを持たせたテテフの役割が行動保障と挑発による展開阻害であると考えたが、展開を阻害したいギャラやパル、ポリクチのトリル展開には呑気ガルドで十分な対応が効くためそこまで展開阻害の役割を持たせなくても良いのでは、と考え行動保障を担わせられるスカーフを持たせて構築を完成させた。
↑なぎささんのS8使用構築。本構築の原案である。
使用構築
個別紹介
カプ・テテフ@こだわりスカーフ
性格:控え目
特性:サイコメイカー
実数値:145(0)-×-96(4)-200(252)-135(0)-147(252)
技:サイコキネシス/10万ボルト/シャドーボール/ムーンフォース
一般的なこだわりスカーフを持たせたテテフ。技構成は元構築のサイキネ10万は確定として、残りは汎用性の高いムーンフォースとギルガルドやメタグロスに削りを入れられるシャドーボールにした。元構築では気合い玉を採用しているが、気合い玉を撃ちたい相手がフーディンの起点となるポケモンであったりサイキネ等で削ればフーディンの圏内に入るポケモンであったので採用を見送った。シャドボを採用することで初手にガルドと対面してしまった際にガルドに十分な削りを入れてからフーディンと対面させられる点が良かった。構築単位で相手のミミッキュにそこまで強くないので、スカーフで確実にミミッキュに対して上から行動できる点は優秀だった。基本選出となるマンマンガルドでは若干重いゲッコウガやゲンガーを上から縛れるので構築との相性も非常に良かった。
テテフーディンは「テテフで相手のエスパー受けを疲弊させ、役割集中によりフーディンを通していく」のが基本となる並びであるため、テテフの持ち物はこだわり眼鏡またはZが主である。そのためスカーフ非考慮でゲンガーやゲッコウガが突っ張ってきてイージーウィンできることも少なくはなかった。火力アップアイテムを持っていないとはいえ、控え目PF下のサイキネは十二分な火力が出ていたので火力不足を感じる場面はほとんどなかった。後述するフーディンの火力が想像を絶するほど高いので、最低限の削りを入れてくれるだけで十分となる場面が多かった。
フーディン@メガ石
性格:控え目
特性マジックガード→トレース
実数値:131(4)-×-65(0)-249(252)-125(0)-202(252) ※メガ後の実数値
技:サイコキネシス/シャドーボール/気合い玉/瞑想
めちゃくちゃ強かった。後述のマンダでは対処のきかないヒードランやポリゴン2、バンギラス、ゲッコウガにとても強いため、メガ2匹の相性は抜群に良かったと思う。
特性トレースで注意すべき点を羅列する。意識しているかしていないかで立ち回りが変わることも多いのでこれらを念頭に置くことはとても大切。
・ビーストブーストトレースでCが上昇するため、さらなる火力上昇が見込める。
・天然トレースで相手の能力変化を無視できるので、瞑想や小さくなるを積んだ天然ピクシーを完封できる。
・もらい火トレースで炎技無効となるため、ヒードランを起点に瞑想を積める。
・ポイヒトレースで毒毒状態においてHPが回復するため、毒毒グライオンを起点に瞑想を積める。
・ギャラやドリュの型破りトレースで相手の化けの皮を貫通してシャドボやサイキネを撃てる。
・砂かきやすいすいトレースで、特定の天候下で素早さ2倍になるので相手のエースポケモンの上をとれる。引き読みでメガをせずにトレースを残す、などの立ち回りが大切になる時もある。
・コケコやレヒレ、ブルルに繰り出すとトレースによりサイコフィールドが別のフィールドに塗り替えられてしまう。
・ゲンガーの影踏みトレースで裏から出てきたポケモンの釣り交換を許さない。
・蓄電トレースで霊獣ボルトロスを起点に瞑想を積める。
・変幻自在トレースでタイプが変わる。火力アップが見込めるのに加え、気合い玉で格闘タイプになることで不意打ちや影うちで縛られなくなる。
最大の敵はミミッキュとギルガルド。ミミッキュは耐久にがっつり振っていない限りPF下サイキネで落とせるので周りで先に皮をはいでおくことが大切。ギルガルドはテテフなどでガルドを削っておき、ブレードフォルムのギルガルドVSフーディンという対面を作り、瞑想を積むかシャドボで突っ張るかの択勝負を仕掛けることが少なくなかった。瞑想を1度積んだらグロスを縛れるのが優秀。
メガボーマンダ@メガ石
性格:臆病
特性:威嚇→スカイスキン
実数値:171(4)-×-151(4)-170(236)-112(12)-189(252) ※メガ後の実数値
技:ハイパーボイス/大文字/身代わり/羽休め
いつものボーマンダ。この構築において、ギルガルドやテッカグヤ、ハッサムに対して非常に強く、また少し削れたクチートなら大文字で縛れるという点が非常に重要な役割を持っている。また、マンダガルドという並びでは、フーディンが相手をしたくないスカーフランドやスカーフゲッコウガに強い点も良かった。
今回は特に対面を作って処理を任せたギルガルドに対しての立ち回りを書く。基本的に対面で身代わりを張り、ギルガルドをブレードフォルムにした状態で大文字を撃って処理する。身代わりマンダは飛行技1ウェポンのためガルドに対する有効打がない、という常識を利用するのだ。また、剣舞ガルドは身代わりを張ったマンダに対して悠長に剣舞を積んでくる。一方で、流行りの穏やか残飯ガルドはブレードフォルムでも大文字を耐えてくるのに加えてシールドフォルムでは半分入らないので少し厳しかった。特に身代わりを持たれていると大文字のPPを枯らされるので非常に厳しかった。また、終盤にやたらとゴーストZギルガルドが増えておりマンダの後投げが許されない場面も多いので注意して立ち回らなければならなかった。
マンムー@気合いのタスキ
性格:意地っ張り
特性:厚い脂肪
実数値:185(0)-200(252)-101(4)-×-80(0)-132(252)
技:つららばり/氷のつぶて/地震/ステルスロック
いつものマンムー。安定して強かった。今までの選出法に加え、テテフーディンの裏に対面性能の高い駒として置くこともあった。舞ったボーマンダの処理が厳しい構築なので、HP1でもマンムーを残す立ち回りが大切。重めのレヒレに削りを入れられる重要な駒。
ギルガルド@弱点保険
性格:呑気
特性:バトルスイッチ
実数値:167(252)-71(4)-220(236)-72(12)-171(4)-72(0) ※シールドフォルム時の実数値
技:シャドーボール/影うち/キングシールド/聖なる剣
いつものギルガルド。相変わらず強かった。このギルガルドについての記事を以前かなり詳細に書いたので是非読んでみてください。
オフ及び最終日2日前まで使用した個体
ミミッキュ@ゴーストZ
性格:意地っ張り
特性:化けの皮
実数値:159(228)-154(236)-105(36)-×-126(4)-117(4)
技:じゃれつく/シャドークロー/影うち/剣の舞
↓
最終日付近に使用した個体
ミミッキュ@ゴーストZ
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:131(4)-142(252)-100(0)-×-125(0)-162(252)
技:シャドークロー/影うち/呪い/電磁波
ラス1の締めの駒というのに加え、舞ったガモスやリザを止めるという重要な役割を果たす。初めてスタンダードな構成のミミッキュを使ったが、強すぎてビビった。相手のミミッキュに少しでも強くするためにASミミッキュの採用も考えたが、それでも結局同速勝負を仕掛けることになり運が絡むのでこの調整のまま採用した。絶妙に相手の技を耐えてくれるので素晴らしかった。
↓
途中からリザやガモスの機能停止ができ、相手のミミッキュにも強く、耐久ポケモンの削りも入れられるこの型に変更した。テテフーディンミミッキュという基本選出のパワーが弱まってしまったが、リザガモスにタテられることが多かったので変更して正解だったと思う。以前別の記事にも書いたが、このミミッキュは本構築のボーマンダと非常に相性がいい。電磁波を撒いてマンダの身代わりを残したり、呪いからの身代わりで削りを入れたりできるからだ。
選出画面での思考・構築段階での考え
次に、この構築の回し方や私がどういう風に考えてプレイしていたかを書きます。興味のない方は飛ばしてくれて結構です。
VS 等のガルーラ入り対面構築
呑気ギルガルドを通すことを第一に考えて選出を決める。ミミッキュの皮さえ剥いでしまえば呑気ガルド1匹でガルミミを見ることができるしラス1皮の残ったゴーストZミミッキュVS呑気ギルガルドの対面も基本的に勝てるからだ。マンマンガルドと選出することが多いが、刺さり具合によってはテテフーディンガルドの選出もしていた。
VS 軸の共有パ
基本的にマンムーが刺さるのでマンムーを通すことを考える。カミツルギがいる際は、裏にマンダガルドと並べることが多かった。相手のマンダが重いのでステロで削ったりHPが少ないマンムーもつぶて要員として温存することが大切。一方で、カビゴンやミロカロスが相手のパーティにいる際はこの3体では突破が不可能であるため、フーディンの選出を強いられる。その際は相手のギルガルドを削ってフーディンの圏内に入れる立ち回りが大切。
VS 軸のトリルクチート展開
経験則で基本的にポリクチ@1と選出される。トリル展開に強い弱保ガルドで場を荒らしていく。また、ガルドのキンシなどでターンを調節してトリルが切れた後には、特殊マンダの刺さりも良い。少し削ればクチートを文字で葬れるのでこの2体を軸に選出を決めていた。当たり前だが、命中不安の大文字を撃たない勝ち筋があるならそちらを選んだほうが良い。
VS 入りの構築
リザはステロで、グロスやルカリオはガルドやマンダで処理したい。どちらかのメガであるか見える前と後とで立ち回りが変わる。相手の初手及びこちらの選出によってはメガどちらが来るか一点読みしなければならない。経験的に被選出率は五分五分なので勘に頼るしかない。リザを重く見る際はマンムー+ミミッキュと選出するが、基本的にはマンマンガルドと選出する。
VS の積み展開
ギャラに強い呑気ガルド、アーゴヨンに強いミミやマンムーの選出はしたい。ハッサムを見たらマンダも選出する。本構築は起点回避ができない構築だが、積まれても皮で耐えるミミッキュ、タスキで耐えるマンムー、想定外の硬さで耐える呑気ギルガルドをうまく用いることで柔軟な対応ができる。
VS 軸の守備的構築
瞑想で積めるフーディンを通すことを考える。テテフとガルドとセットで選出したい。サイクルを回し、テテフに対して投げられたヒードランを起点にフーディンで瞑想を積んで全抜きを目指す。1度積めば、同居しがちのメガメタグロスをシャドボで落とせるし少し削れたブルルもサイキネで落とせる。ドラン-フーディン対面でがんぷうを撃たれてしまえば元も子もないのだが、瞑想フーディンがそこまで有名ではない事、ガルドに勝てる駒であるドランを気合い玉で落とされるのを嫌う事を利用して、瞑想安定であるのだ。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。今期はオニゴーリ抜きで満足のいく結果を残せて嬉しかったです。また、4シーズン連続でレート2100を達成できたのに加え2100からも何度か勝つことができ、個人的に大きく飛躍できたシーズンだと思います。以降も慢心せずに常に向上心を持ち続け、上位を目指していきたいと思います。
また、今回私が使用した構築のQRパーティを公開したいと思います。記事を読んで興味を持ってくれた方は、是非活用してみてください。
何か質問がある方はTwitterで、@yanko_pokeまでお願いします。よかったら是非フォローしてください(^^)3ds.pokemon-gl.com
↑本構築のQRパーティ
追記
最終日の午前8時過ぎに、この構築を使ってVTuberの夢咲 楓ちゃん(@Kaede_gamebu)と対戦し、その試合が動画化されていたのでそのURLを貼っておきます。シーズン終了間際ということもあり、大変手に汗握る試合となっており、動画化されたことを喜ばしく思います。是非皆さんも一度目を通してみてください。私の試合は2試合目です。
【単体考察】害悪ゴーリ~オニゴーリ使いの思考~
目次
はじめに
お久しぶりです。やんこです。今回は、オニゴーリについての記事です。この調整のこの自慢の型のポケモンを勧めるために書きました!という単体考察の記事ではなく、私が3シーズンにわたって使ってきた、普遍的なみがまも害悪オニゴーリの強さや立ち回り方・苦手なポケモン等について書いていきたいと思います。今回想定しているオニゴーリは、特性ムラっけの持ち物食べ残し、技構成は守る/身代わり/絶対零度/フリーズドライ のものです。よろしくお願いします。
以下常体
害悪オニゴーリとは
まず知らない人のために(ほとんどいないとは思いますが…)このオニゴーリの戦法及び害悪と呼ばれる所以について書く。このポケモンの特性は「ムラっけ」で、その効果は「ターン終了時に攻撃、防御、特攻、特防、素早さ、命中、回避のうちランダムで1つが2段階上がり、ランダムで1つが1段階下がる」というものだ。その特性ムラっけを利用して、身代わりと守るを交互に繰り返してターン数を稼ぎ、能力を上げていこう、という戦法だ。うまくハマれば、みがまもを繰り返すうちに回避が上がって技を避けたり、防御や特防が上がったりして身代わりを残したまま安全に相手を突破することができる。この戦法を通すにはオニゴーリが相手の技を直接被弾しないことが大切で、相手の上から行動することが勝ちを掴める可能性を高める。そのため、他のポケモンで麻痺を撒いたり、岩石封じや凍える風等でS操作をしたりするゴーリ入りの構築も多い。
この戦法が害悪だ、と呼ばれる所以は、特性がムラっけである故に、守る1発で都合のいい能力を上げることができればとてつもない運勝ちが量産されるから、絶対零度で相手の無理やりな突破が可能だから、そして時間がかかるから、の3つが主だ。例えばラス1メガメタグロスVSオニゴーリの対面ができたとしよう。メガメタグロスは素早さがオニゴーリよりも高く、上からのアイアンヘッドでオニゴーリを確定で落とすことができる。だが、この対面でオニゴーリが守るから入り、ムラっけで回避を上昇させ、技を避けた後に絶対零度1発でメガメタグロスが落とされて負ける。その可能性が0ではないのだ。かなり極端な例を出したが、レートをしている人なら誰しもがこれに似た経験をしたことがあるはずだ。それ故プレイヤーのヘイトが溜まり、このオニゴーリというポケモンが忌み嫌われ害悪戦法と呼ばれるのだ。
オニゴーリの強さ
次に、このオニゴーリというポケモンの強さについて書く。以下の4つが主なものだと思われる。
1. 対策しないと一方的に負けるポケモンなので、選出画面での圧力が強い
オニゴーリは選出誘導能力が随一で高く、これがこのポケモンの1番の強さだと私は考える。一般的にこのポケモンに有利とされるハッサムやメタグロス、ガルーラ等を強烈に呼び寄せ、逆に嵌められる可能性の高いポリゴン2等の低速ポケモンの選出を抑制する。そのため、相手の選出がとても読みやすくなり、出てきやすいポケモンに構築内でメタを張っておけば勝ちやすくなるのだ。
2. 低速ポケモンに一方的な強さを誇る
低速ポケモンに対しては無起点で上からみがまもを繰り返して能力値を上げることができる。十分な能力アップが見込め、全抜きも狙える。
3. ラス1のポケモンが見えるまで相手にオニゴーリを意識させた立ち回りを強いることができる
これは特にオニゴーリが刺さっている構築を使うプレイヤーに言えることだ。低速ポケモンで目の前のポケモンを突破したらゴーリの起点なるので裏に交代する、やゴーリの後投げにケアが効きづらいため毒毒や電磁波を連打する、などのプレイングを強いることができる。ゴーリを選出している際は常にこの択が発生していることを念頭に置くのが大切で、また選出していない際はラス1を隠して相手のプレミを誘う立ち回りも時に大切である。
4. どんなに不利な状況でも守る1回で都合のいい能力が上がる可能性があり、最後まで勝ちのチャンスを残せる
負け確定、という状況が少ない。常に一発逆転の可能性を秘めている。もちろん、それに頼っている時点でプレイングでは完全に負けているのだが、それを運で巻き返せる可能性があるこのポケモンは特異的に強いだろう。
調整
次に、オニゴーリの努力値調整について書く。この欄の原案は全てDaiさん(@Onigohri_362)に頂いた。毎度毎度感謝です。
▽耐久ライン
HPは残飯の回復効率等を考えて努力値172振り、実数値177のものを前提とする。
・B12振り:特化メガハッサムのバレパン確定耐え
・B20振り:B4段階上昇でA4振りテッカグヤのヘビボンを身代わりが確定耐え
・B36振り:陽気メガメタグロスのバレパンを受けた後に身代わりを残せる
・B60振り:陽気メガマンダの捨て身確定耐え
・B76振り:特化ランドロスの地震を受けた後に身代わりを残せる
・D20振り:コケコのEF下10万やテテフの非PF下のサイキネを受けた後に身代わりを残せる。D4↑で身代わりがこれらの技を確定耐え→非EF下なら、コケコの10万Zは確定耐えだが、ワイボZは吹き飛ぶ可能性があるので注意。
▽攻撃面
・C12振り:C2段階上昇でH4振りミミッキュが確定2発
・C52振り:C1段階上昇で大体の意地HDマンダを確定1発
ここまで調整ラインを丁寧に書いたが、このポケモンの特性ムラっけによる能力変化によって常に能力値は変化し続ける。身代わりが耐えるか耐えないかや、フリドラで落とせるか落とせないか等は、その場の立ち回り方が変わる大きな要素なので、しっかりと対戦中にダメ計を回すのが一番大切である。
オニゴーリを使う上で大切な立ち回り
次に、オニゴーリを使う上で大切な立ち回りを書く。根幹にあるのは「詰みとならない立ち回りをする」「ムラっけの発動回数を1回でも多くさせる」ことだ。せっかく運勝ちを狙えるポケモンなのだから、それを生かさなければ損である。オニゴーリを使わない人も、相手のゴーリ使いの思考を読む上で是非参考にしていただきたい。
〇まもみがの択を意識する。不用意に守るを選択しない
これはオニゴーリ使い始めの時に多いのだが、「とりあえず守る」という立ち回りをできるだけ減らそう、というものだ。例えばゴーリとポリ2の対面で、相手の裏にグロスがいる場合を考えよう。不用意に守るを選択し、そのターンにグロスが後投げされると身代わりの無いゴーリとグロスが対面してしまう。次の守るまでに素早さか回避が上がらなければ“詰み”である。交代するか2連守るにかけるしかなくなる。もし身代わりが残っていたとしたら、まもみがを繰り返せたり、絶対零度チャンスが少なくとも1度は生まれたりと、そこそこ優位に立ち回れる。ポリ2の攻撃に合わせて守るを押すか交代に合わせて身代わりを押すかは全て択であり、それを意識することが大切。また、まもみがの最中に素早さが上がって後投げが怖くなくなったので安全に守るを押せる、やあと1度守るを押せば残飯の回復で身代わりを張れる回数が1回増えるのでここでは守るを押す、などを念頭に置くこともとても大切である。
〇VS滅ゲン入り受けサイクルへは零度ブッパの立ち回りをする
オニゴーリがブッ刺さっているように見える受け回し主体の構築に入っているゲンガーは十中八九滅びの歌持ちのメガゲンガーである。相手の低速ポケモンに対してオニゴーリを後出しした際、みがまもをするのではなく、ゲンガーバック意識で絶対零度を選択するのが良い。仮に居座られても3割で突破できるのがこのポケモンの理不尽なところである。ゲンガーバックされて零度を外してしまった場合、相手は滅びの歌を選択してくるはずなので裏のゲンガーに強いポケモンにバックする。そうして再び低速ポケモンが繰り出され、ゴーリ後投げのサイクルをし、再び零度をブッパする。相手はゲンガーバックで、外したとしても、滅びの歌を撃つターンに再び零度を撃つチャンスがある。途中で素早さが上がればもう一度零度を撃てる。このように立ち回ることで最低3回の絶対零度を撃つチャンスがあり、確率にして65%でゴーリを残したまま相手のゲンガーを突破できる。これは悪くない数字であり、ゴーリの活躍が見込める。私自身、受けサイクルにはゴーリで突破しないと厳しいポケモンがいるという場合も多く、よくこの立ち回りをした。
〇読みやすい氷タイプの技に対して受け出し、ムラっけ発動のチャンスを増やす
これは多くの方がやっている立ち回りだと思う。ポリ2のれいビ等に後投げすることでほぼ無傷でオニゴーリを降臨させることができる。ここで、私が以前あるゴーリ使いの方にやられた立ち回りを紹介する。こちらカクトウZを消費した最速霊獣ボルトロスで、先発のポケモンでステロをまいて相手のポリゴン2を突破した場合を想像してもらいたい。ここで相手はボーマンダを出してきた。私は何のためらいもなくめざパ氷を選択したところ、交代でオニゴーリが後投げされた。ほとんどダメージが入らず、守るも挟まれてムラっけが2回発動した。ここで良い能力が上がらなかったので相手はマンダに引いてレボルトの技で落とされ、再びゴーリが出てきた。守ってムラっけが発動し、回避が上がりそこから技を何度も避けられて全抜きされた。完全に運負けだが、これは相手の最後まであきらめない立ち回りが報われたものだとも思った。ポリ2が落ちた際に、普通の人ならオニゴーリから入って、守る→マンダバック→守る でムラっけを2回発動させてワンちゃんを掴みに行くことがまず勝ち筋として見えるだろう。しかしこの相手はマンダから入って裏の見えてないゴーリの警戒を薄れさせて立ち回ることでムラっけの発動を3回にしたのだ。これが上手いオニゴーリの立ち回り方なのだな、と私はその時運負けした苛立ちとともに感動を覚えた。
〇先制技に対して受け出し、ムラっけの発動チャンスを増やす
これは上記のものと被るが、HPの少ないポケモンを裏に残せる、という点が非常に大切である。特にこちらのHPが赤ゲージのポケモンと相手のミミッキュやゲッコウガが対面した際にこの立ち回りをすると良い。ミミッキュは呪い持ちの個体も少なくはなく、呪い解除のために残ポケ数を多くしておくことは重要である。また、ミミッキュやゲッコウガはZ技を要警戒しなければならないポケモンであり、オニゴーリがZ技を直接被弾することだけは避けたい。Z透かしの為にも裏に残しておく立ち回りはとても大切である。
〇釣り交換を駆使してムラっけの発動チャンスを増やす
オニゴーリの強引な無償降臨をさせ、そのままムラっけを発動させよう、という戦法だ。例えば、相手のグロスと十分HPのあるギルガルドが対面した場面を想定してみよう。相手視点では、1発ではギルガルドを落とすことはできず、さらに返しの技でグロスが落ちてしまうと考えるだろう。加えて、グロスは対面でオニゴーリに勝てる大切な駒であるため、基本的に残す立ち回りをするだろう。オニゴーリの圧力のおかげでこの思考は非常に読みやすく、オニゴーリの釣り出しも決まりやすい。ムラっけを発動させてそこで都合のいい能力を上げたものなら、全抜きも狙えるだろう。
オニゴーリに強いポケモン・弱いポケモン
PGLの使用率上位70位に入るポケモン+αで対オニゴーリ性能をランク付けしてみた。以前同じようなことを別のオニゴーリ使いの方が行っており、完全にその二番煎じだが、その方のランク付けと自分の思考があまりに違ったため私も書くことにした。ここに書くのはあくまでも個人的な意見である。他のオニゴーリ有識者にも意見を募ってより正しい内容の記事を書くことも考えたが、それでは自分の意見が絶対合っている、前にランク付けした方は間違ってる、と主張している風にも汲み取られかねないと考えたので辞めた。
細かくS~Gの8段階でランク付けをした。
S:相手のパーティにいるだけで100%選出しない。
A:ほぼほぼ選出しないが、裏がどうしてもきつい場合は選出する。対面では勝てないのでサイクル戦をうまくこなさなければならない。
B:あまり選出したくないが、周りが刺さっている際は選出する。
C:対面では勝てないことが多いが、麻痺を撒いたり身代わりが残っていたりすると起点となりうる。
D:対面で勝てる可能性もあるが、HPが大きく削られてしまうので周りでサポートした後に安全に対面させたい。
E:選出にほとんど影響を与えないが起点となるともならないとも言えない。
F:起点となるが型次第では択になったりするので完全な安心はできない。
G:完全に起点で対面ならめちゃくちゃ有利。
私のランク付けは上記の通りだ。オニゴーリ使いによってオニゴーリの選出率はまちまちだと思うが、私はこのランクの上位に位置するポケモンが多く入っているパーティにはオニゴーリを選出したくない。逆に下位に位置するポケモンが多く入っているパーティにはオニゴーリを刺していきたい。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。今回はオニゴーリを使う上で意識したことをメインに記事を書きました。この記事を書くことで自分の思考の整理にもつながりました。質問などはTwitterで、@yanko_poke までお願いします。よかったらフォローしてください(^^)
【USM S8 最高最終2109】NEOやんこパ【2ロム2100達成】
目次
はじめに
お久しぶりです。やんこです。TNやんこぽけ/LoveWingBell の2ロムでS8のシングルレートに潜っていました。まず初めに、対戦してくださった皆さん、対戦ありがとうございました。私の今回の成績は、
★TN やんこぽけ最高最終2109 最終51位
★TN LoveWingBell最高2108最終2067 最終96位
でした。2ロム2100達成できたのは嬉しい限りです。
今回は私がS8の終盤に使用したパーティについての記事です。このパーティは私のS6使用構築(通称やんこパ)を少しいじったものです。並びが全く同じであるのに加え、中身もさほど変わっていないので構築紹介というよりは今期この構築を使用する上で意識したことや感じたことを書いていこうと思います。よろしくお願いします。
↑今期の最終順位。
↑元祖やんこパ。詳しい個別紹介はこちらを参照。
使用構築
個別紹介
メガフーディン@メガ石
性格:臆病
特性:精神力→トレース
実数値:159(228)-×-94(68)-203(60)-126(4)-207(148) ※メガ後の実数値
技:サイコキネシス/エナジーボール/めざめるパワー炎/電磁波
調整意図は、
◯H:16n-1、8n-1の定数ダメージ効率意識
◯B:余り
・ABミミッキュ(A実数値140)のA2↑影うち低乱数1発(6.2%)
◯C: 60振り
・エナボ2発でH252D4残飯レヒレを残飯込み超高乱数で突破(急所非考慮で突破率98.0%)
・エナボ2発で H252D4 スイクンを超高乱数2発(98.8%)
・トレースによる変幻自在補正無しでD4振りゲッコウガをエナボで確定1(こちらのメガフーディンが相手のポケモンを突破して裏からゲッコウガが出された場合、またはゲッコウガが激流であった場合を想定)
◯D: 4振り
・控え目C特化レヒレのドロポンミズZ低乱数1発(6.2%)
・C182非メガのゲンガー(臆病C252振りのタスキゲンガー)のシャドボ確定耐え
◯S:素早さ実数値207、最速135族(メガミミロップ)抜き抜き
途中まで特性マジックガードのフーディンを使っていたが、初手ミミロップフーディン対面で猫だましを撃ってから引いてくるプレイヤーがあまりに多く、精神力の方が活躍の機会が多いと判断して変更した。ヒードランやカビゴンに対して気合い玉が欲しいと思ったことは何度もあったが、ハッサムに対しての有効打であるめざ炎はどうしても切ることはできなかった。ヒードランやカビゴンは構築単位で重いポケモンだが、オニゴーリの起点になるポケモンなので最悪運ゲに持ち込めることからこのポケモンで見なくてもよいと判断した。この技構成が1番この構築合っていると思っている。一方で、調整は前期考えたものをそのまま流用したが、最近のミミッキュはAに振り切ることも多くなったため2舞影うちで落とされてしまう場面が2回ほどあった(そもそも2舞ミミッキュにフーディンを投げる立ち回り自体が怪しいのでほとんど行わなかったが)ため、調整に関してはもう少し改良の余地があるかもしれない。
「トレースしたビーストブーストで素早さが上がる」ことを覚えておくのが意外と大切。そのことを心掛けているかいないかで立ち回りが変わることが多い。S上昇により、素のSでは抜けないスカーフポケモン等を抜くことができて一気に全抜きを狙えることもある。
刺さる構築にはよく刺さるのでゴーリ抜きでもよく選出した。
オニゴーリ@食べ残し
性格:臆病
特性:ムラっけ
実数値: 177(172)-×-107(52)-101(4)-104(28)-145(252)
技:フリーズドライ/絶対零度/守る/身代わり
先日のバトルオブシンオウで私は積極的なゴーリの選出を意識し、そこそこ勝つことができたのでこの経験を生かして初めのうちはレートでもゴーリを積極的に選出したが、全く勝ち切れなかった。今までと同じように、2割程度の選出に抑えたところサクサク勝つことができたので、個人的な意見として“この構築を使う上では”積極的なゴーリ選出はあまり強くないのだと思った(私がオニゴーリを使うのが下手くそなだけかもしれないが…)。私がこのポケモンを選出するのは「ブッ刺さってる時」と「ゴーリがいないと突破が難しいポケモンがいる時」である。
前者(ブッ刺さってる時)が当てはまる構築は特に高レート帯ではあまり存在しない。ブッ刺さているように見えても、呪いミミッキュや滅ゲンが絡められたりしており、みがまもをするだけで簡単に勝てる場合は少ない。ゲンガーがいる場合は交代読みで積極的に零度を撃つこと、ミミッキュがいる時はラス1ゴーリとならないように残りHPが少なくても呪いの解除やZ透かしに使えるため味方のポケモンを温存しておくことが大切。
後者(ゴーリがいないと突破が厳しいポケモンがいる時)について具体名を挙げると、再生持ちイカサマ非所持のポリゴン2、ヘビボンワンウェポンのカビゴン、火炎玉ミロカロス、瞑想ピクシー等が相手のパーティにいる時である。パーティ内に超火力を持つポケモンがおらず、積み技持ちのポケモンもいないので一致弱点の付けない耐久ポケモンの処理はどうしてもオニゴーリの絶対零度に頼らざるを得ない。一方で、それらのポケモンはオニゴーリが一方的に有利をとるポケモンであるため選出されないことも多々あった。その場合ゴーリが腐ってしまうことが多い。それらのポケモンを見たらゴーリを選出せざるを得ない、のではなく、ゴーリを見て起点になることを恐れて出てこない願望でゴーリの選出を控えることも大切。これは完全に選出択であるので何とも言えない。その時の勝負勘をアテにしていた。
メガボーマンダ@メガ石
性格:臆病
特性:威嚇→スカイスキン
実数値:171(4)-×-151(4)-170(236)-112(12)-189(252) ※メガ後の実数値
技:ハイパーボイス/大文字/身代わり/羽休め
とても強かったが型バレした時の弱さを最も痛感したポケモン。再戦でもなく技も見せていないのにラッキーやアローラベトベトン等を即後投げしてくるのは勘弁してほしかった(5回ほどやられた)。だが、それだけこのパーティが有名になったことを示しているので、嬉しい気持ち半分だった。草ポケモンとカグヤやハッサム・ナットレイの迅速な処理をこの枠には任せたいので腕白マンダの採用も検討したが、クチートやグロスに弱くなるので却下した。
マンムー@気合いのタスキ
性格:意地っ張り
特性:厚い脂肪
実数値:185(0)-200(252)-101(4)-×-80(0)-132(252)
技:つららばり/氷のつぶて/地震/ステルスロック
最速ガッサが少ないこと、速いレヒレが少ないと思ったことから陽気から意地っ張りに変更した。相手のマンムーが構築単位で重くなってしまったが、初手のカバやリザ等に対してより安定して十分なダメージを与えることができたので変更して良かったと思う(私が今まで頑なに最速マンムーを使っていたのでそれ前提で立ち回ってもらえるかも、という下心もあった)。意地っ張りにすることで、アーゴヨンに対して礫+ガルドの影うちで縛れる乱数が大きく変わるので意地っ張りの採用に踏み切った。相手のマンムーや速いレヒレ、最速メガバンギラスに抜かれる点が非常に苦しかったが総合的には意地っ張りの方が有用だと判断した。
ギルガルド@弱点保険
性格:呑気
特性:バトルスイッチ
実数値:167(252)-71(4)-220(236)-72(12)-171(4)-72(0) ※シールドフォルム時の実数値
技:シャドーボール/影うち/キングシールド/聖なる剣
↑このガルドについての単体考察記事を書きました。このポケモンの強さ及び立ち回り方をかなり詳しく書いたので是非一読ください。
ミミッキュ@ゴーストZ
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:131(4)-142(252)-100(0)-×-125(0)-162(252)
技:シャドークロー/影うち/呪い/電磁波
めちゃくちゃ強かった。S6やS7では、このポケモンの選出は断トツでワースト1位だったが、今期使っていて初めてこのポケモンの強さに気づけた。以前までは、ほとんどフーディン+ゴーリ+ミミッキュという選出でしかこのポケモンを出さなかったが、ゴーリ無しの選出で初手から出して重めの水ポケモンやヒトムをゴーストZで雑に削ったり、電磁波や呪いを撃って裏のマンダの身代わりでシナジーをとったり、ラストに残しておいて詰めの役目を果たしたりと、大活躍だった。今期はこのポケモンの強さに気づけたことが一番の収穫である。同じ構築を永らく使っていても新しい発見があってどんどんプレイングが磨かれていく気がしたのでとても楽しかった。構築単位で重いリザやガモスに対して、先に展開されてしまった際に皮を盾に電磁波をまいてマンダの身代わり連打で麻痺バグを待つ、という立ち回りをよくした。また、既に呪い状態の相手にZ呪いを撃って体力を全回復するという立ち回りも何度かした。
一方で、この構築の中で最も使い慣れていないポケモンであるので何度も使い方を間違えた。いらないタイミングで呪いを撃って無駄に体力を削ってしまったり、火力を信頼しなさ過ぎて不要な場面でZを消費したりとプレミのオンパレードだった。今期のプレミの約半数はこのポケモンのダメ感を知らずに犯してしまったものだと思う。来期以降この構築を使う際はしっかりダメ計を回して確実なプレイングを身に付けたい。このプレミを減らせればもっと上位に食い込めると思う。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。かなり簡潔に書きましたが、書きたかったことは書けたと思います。今期はオニゴーリとの決別及び新構築の開拓を目指してレートをしていたのですが、ゴーリ抜きの構築では全く勝つことができず、適正レート1800でずっと停滞していました。勝てなかったのが本当に鬱だったのでプライドを捨て、すでに公開した構築ではありますが、自分の1番扱いやすいこの構築を使用したところ、2ロム2100という満足のいく成績をとることができました。中身がバレていても勝てたこの経験は、これから大きな糧になると思います。
また、この構築の中身が多くの方にバレていた一番の理由がQRパの使用数の多さです。現時点で9000回以上も使用されており、多くの方がこのQRパと対戦して中身を調べるに至ったのでしょう。QRパの使用数が多いことは非常に嬉しく、ありがたいことなのですが、まさかここまで自分の首を絞めるとは思っていませんでした。しかし、その逆境を乗り越えて2100達成できたので中身がバレていても勝てるこの構築の強さを証明できたと思います。中身がほとんど同じなのでS6の構築のQRパのURLを貼っておきます。少しでもこの構築に興味を持ってくれた方は、是非活用ください。QRパで2000や2100達成しました!のような報告待ってます。
何か質問がある方はTwitterで、@yanko_pokeまでお願いします。よかったらフォローしてください(^^)
↑S6の構築のQRパーティ。相違点は、マンムーが陽気であること、フーディンの努力値がHBSベースであること、の2点であり、他は同じである。
↑メインロムの最高最終レート
↑サブロムの最高レート
【単体考察】弱点保険呑気ギルガルド
目次
はじめに
お久しぶりです。やんこです。今回は私が永らく愛用してきた地雷ポケモン、弱点保険呑気ギルガルドの単体考察についての記事です。このポケモンは相手のガルーラやメタグロス・ギャラドス等の対策必須のメガ進化ポケモンの処理を任せることができ、また受けループやゴーリ・天候パ(ドリュやメガラグ入り)やトリパにも強い、非常に対応範囲広いポケモンとなっております。この弱点保険呑気ギルガルドは私が開拓したポケモンではないのですが、非常に強力なポケモンなので布教したいと思ったこと、そして自分の思考の整理になると思ったことから記事にさせていただきます。単体考察とはいえども、ポケモンバトルは1体でするものではなく、数多の“並び”で行うものであるので、このギルガルドを組み込んだ私のS6使用構築(下のURL参照)に寄り添ってこの記事を書きます。初めての単体考察の記事となるので拙い部分もあるかもしれませんが、ご了承ください。
調整
ギルガルド@弱点保険
性格:呑気
実数値:
167(252)-71(4)-220(236)-72(12)-171(4)-72(0) ※シールドフォルム時の実数値
167(252)-171(4)-110(236)-172(12)-71(4)-72(0) ※ブレードフォルム時の実数値
技:シャドーボール/影うち/聖なる剣/キングシールド
↑6世代環境で書かれた弱点保険呑気ギルガルドの単体考察記事(無断転載なので問題があればご指摘ください)。こちらの記事も一読してみることをおススメします。
Sラインについて
質問されることが多かったのでSラインについて書きます。この弱点保険呑気ギルガルドのSラインは主に以下の3種類に分けられると思います。Sラインをどこにするべきかは周りのポケモンによりけりであるため最終的には自分で決めてほしいですが、それぞれの調整意図等を書いていきます。
1.S個体値VのS実数値72(推奨)
S4振り50族を抜く調整。主にクチートを抜ける点を評価する。私自身、大文字搭載の特殊マンダとこの呑気ガルドを組ませることが多く、影うちやシャドボでクチートを少しでも削ればマンダの文字圏内に入るためガルドがクチートを抜けることはとても重要だった。
2.S個体値22-25のS実数値68-69
S無振り50族抜かれかつ無振りカバルドン抜き調整。トリル下でクチートの上をとりたいが、素の状態ではカバの上はとりたいという調整。体力満タンの状態だと相手のギルガルドに対しても若干安定度が増す。
3.S個体値0のS実数値58
最遅調整。トリル下でより猛威を振るうことができる。トリル下で、ほぼ確実に、遅いアシレーヌや性格S下降補正のポリゴン2の上をとれるという安心感がある。
詳細
強み
・圧倒的な物理耐久
・弱点技(特に物理技)を利用して、火力を底上げできること
・他の型(特にゴーストZや毒守型)を想定した立ち回りを崩せること
このギルガルドの主な強みは上記のものです。その衝撃的な物理耐久から特化メガバシャーモのフレドラも耐えてしまいます。その硬さ及び強さは下の項でダメージ計算付きで詳しく書く連ねているのでそちらをご覧ください。
弱み
・特殊弱点技を受けるのは難しいこと
・数値受けを崩す手段に乏しいこと
・素の状態の火力に乏しいこと
このギルガルドの主な弱みは上記のものです。基本的に毒々を持つギルガルドが有利対面をとれるポリ2やカビゴン等には不利をとってしまいます。周りのポケモンでのサポートが必要です。また、弱点保険が発動していないと火力が乏しく、素のシャドーボールで耐久振りのミミッキュやテテフが落とせないほど非力です。テテフに後投げ等の立ち回りは極力しない方が良いです。
6世代との相違
このポケモンは上記の単体考察記事があることから分かるように、6世代から存在していたポケモンですが、6世代環境では0に等しいと言って良いほど見かけない型でした。その理由は、主に以下の3つが考えられます。
1.6世代環境ではガルーラの火力が今よりも高く、対ガルーラ性能が劣る
親子愛の補正が今よりも大きく、また今よりも地震の採用率が高かったことから、交換読みで地震を撃たれると何もできずに倒されてしまうので後投げが安定しませんでした。
2.ファイアローという優秀なバシャーモ対策ポケモンがおり、このポケモンで対策するまでもない
このギルガルドの大きな特徴の一つに「バシャーモに対面から安定して勝てること」が挙げられますが、6世代環境ではこのポケモンを使わずともファイアローで十分なバシャ対策が可能でした。
3.このポケモンが一方的に強いメガメタグロスが今と比べて圧倒的に少なかった
今でこそメガメタグロスは環境トップメタに君臨しますが、6世代ではメガガルーラの全盛期だったこと、メガシンカしたターンのSが低かったこと、カプ系統やミミッキュなどの強力なフェアリーポケモンが少なかったことが相まって、メガメタグロスは6世代ではあまり見かけませんでした。
ダメージ計算と動かし方
ダメージ計算の被ダメの()内は実際のダメージ量。HP管理が非常にシビアなポケモンであるため感覚的にでもこの値を覚えることが非常に大切です。
以下常体
VSメガガルーラ
優位度★★★★☆
▽被ダメ(シールドフォルム時)
・A特化メガガルーラの親子愛地震 61%~71.8%(85~100)
・同上炎のパンチ 38.9%~46.1%(65~75)
・無補正A252メガガルーラの親子愛地震 46.1%~55.0%(77~92) 乱数2発 64.4%
・同上炎のパンチ 34.1%~41.9%(57~70)
▽与ダメ
・A2↑聖なる剣でB4振りメガガルーラに192~228のダメージ
=H4振りメガガルーラ 確定1発
=203メガガルーラ 94.5%~112.3%(192~228) 乱数1発68.7%
このギルガルドの対ガルーラ性能は非常に高い。炎のパンチのやけどさえ引かなければ、基本的にHPを半分程度残しつつ弱点保険が発動した状態でガルーラを処理し、裏のポケモンと対面できる。影うちで裏のポケモンをがっつり削れるので相手のポケモン1.5体分を処理するという、十分な活躍が見込める。
私はガルーラを相手に選出させる方法として、S6・S7に同じパーティにマンムー及びオニゴーリを入れた構築を組んだ。この2匹を構築に組み込むことでかなりの確率でガルーラが選出された。初手マンムー読みのガルーラを読んで初手からギルガルドを投げることもあったが、ガルーラと同居しがちのゲッコウガが初手にきてガルドが削られてしまうと仕事を果たせないので、初手にマンムーを置くことが多かった。ガルーラとマンムーが初手で対面した際はガルドに交代する。大体の相手が猫か捨て身かグロウを撃ってくるのでガルドが無償降臨できる。この対面では基本的に聖なる剣を撃つが、相手の裏にミミッキュやギルガルドがいる際は要注意。聖剣を透かされれば択が発生してしまう。時にはガルーラにシャドボを押さなければならない時も来るため、ガルミミの並びを1匹だけで見るのは難しいが、分の悪くない勝負はできる。ガルーラをみたらほぼ100%このポケモンを選出していた。
VSメガメタグロス
優位度★★★★★
▽被ダメ(シールドフォルム時)
・無補正A252メガメタグロスの地震 40.7%~49.1%(68~82)
・同上アイアンヘッド 15.5%~18.5%(26~31)
▽与ダメ
・通常シャドーボールでD4振りメガメタグロスに120~144のダメージ
=8.9割程度
・通常影うちでB4振りメガメタグロスに48~56のダメージ
=3割程度
・A2↑影うちでB4振りメガメタグロスに92~110のダメージ
=6.7割程度
対メタグロス性能も非常に高い。このガルドの後投げにより、安定してメガメタグロスの処理を図れる。後投げのタイミングで相手に読まれて地震を撃たれたとしても、2耐えするので安心である。ガルド交代読みの地震→アイへ怯み→地震 によって乱数で落ちてしまうが、それは運が悪かったと割り切るしかない(私も過去3回ほど経験した)。基本的にはHPフルのマンムーやミミゴーリフーディンへのアイへやマンダへの冷凍パンチのタイミングに合わせて後投げしてシャドボを撃つが、サザングロスの並びであった場合はグロス対面で聖なる剣を選び、負荷をかけていくことが大切。このガルドを使うことでアイへ怯みによる運負けを減らせるだろう。アイへを撃たれた際に気合いのタスキで耐えたマンムーや化けの皮を盾にしたミミッキュが動く前提で立ち回るのではなく、このガルドに引いて安定した処理を心掛けることが大切である。
VSメガギャラドス
優位度★★★☆☆
▽被ダメ(シールドフォルム時)
・A特化メガギャラドスの地震 46.7%~56.2%(78~94) 乱数2発 76.1%
・同上1舞地震 70.6%~83.8%(118~140)
・同上2舞地震 93.4%~110.1%(156~184) 乱数1発 56.2%
・同上噛み砕く 57.4%~68.2%(96~114)
・同上1舞噛み砕く 83.8%~100.5%(140~168) 乱数1発 6.2%
・無補正A252メガギャラドスの地震 43.1%~51.4%(72~86) 乱数2発 5.0%
・同上1舞地震 64.6%~76.6%(108~128)
・同上2舞地震 85.0%~100.5%(142~168) 乱数1発 6.2%
・同上噛み砕く 51.4%~62.2%(86~104)
・同上1舞噛み砕く 76.6%~91.0%(128~152)
▽与ダメ
・通常聖なる剣で無振りメガギャラドスに90~108のダメージ
=5割強削れる
・A2↑聖なる剣で無振りギャラドスに180~212のダメージ
=基本的に落とせる。耐えられても影うち圏内
対メガギャラ性能はそこそこ高いが、一任してしまうのは危険である。ギルガルドのタイプ及び毒守型が主流であることが相まって、相手は基本的に悠長すぎることはせずにすぐメガシンカして地震や噛み砕くを撃ってくれる。ガルドと未メガのギャラの対面では聖なる剣を選択していくのが良い。相手視点では2舞地震又は1舞噛み砕くでガルドが落ちる前提で立ち回るはずだということを念頭に置いてキンシ択は立ち回ることが大切である。例えば2舞したギャラドスVSブレードフォルムのHPフルのギルガルドの対面では、私は即決でキンシを選ぶ。
一方で、型バレしていたりこの型のガルドが想定された上で相手に立ち回られたりすると途端に有利な相手ではなくなってしまう。3舞する隙を与えたりメガされなかったりすると一気にそれが負けにつながる。私はこれが起こらないように、最も良くしたマンマンガルドという選出でマンムーとギャラが対面してしまった際、出来ることならまずはマンダに引いていた。威嚇を入れて相手には滝登りなり竜舞なりを撃たれた後にハイボでギャラのHPを半分削り、その後にガルドに引いて処理を図っていた。マンダを挟むことでギャラにガルドを後投げするのはあまりに怪しい、という心理を発生させず、ギャラを削ってガルドの素の聖なる剣圏内まで押し込んで舞われすぎないようにするプレイングである。
その他重要メガ進化ポケモンのダメージ計算
▽被ダメ(シールドフォルム時)
・A特化メガバシャーモのフレアドライブ 86.2%~101.7%(144~170) 乱数1発 12.5%
・無補正A252メガミミロップのとび膝蹴り 75.4%~89.8%(126~150)
・特化メガリザードンXのフレアドライブ 97.0%~114.9%(162~192) 乱数1発 81.2%
・同上ニトロチャージ 40.7%~50.2%(68~84) 乱数2発 0.3%
・無補正A252メガルカリオの地震 40.7%~49.1%(68~82)
・A特化メガラグラージの地震 69.4%~82.6%(116~138)
・A特化メガクチートの不意打ち 50,2%~59.8%(84~100)
・同上叩き落とす 68.2%~81.4%(114~136)
・特化メガハッサムの叩き落とす 45.5%~53.8%(76~90)
VSミミッキュ
優位度★★☆☆☆
▽被ダメ(シールドフォルム時)
・A特化ミミッキュのシャドクロZ 68.2%~80.2%(114~134)
・同上シャドークローZ守る有 16.7%~19.7%(28~33)
・同上シャドークロー 33.5%~40.7%(56~68)
・同上影うち 19.1%~25.1%(32~42)
・A2↑A特化ミミッキュのシャドークローZ守る有 33.5%~39.5%(56~66)
・同上シャドークロー 68.2%~80.2%(114~134)
・同上影うち 39.5%~46.7%(66~78)
・A4↑A特化ミミッキュのシャドークロー 確定1発
・同上影うち 58.6%~69.4%(98~116)
▽被ダメ(ブレードフォルム時)
・A特化ミミッキュの影うち 39.5%~46.7%(66~78)
・A特化ミミッキュのシャドークロー 68.2%~80.2%(114~134)
ミミッキュに対して一方的に有利とはいえないが、対面なら分の悪くない試合をできる。最近は個体を減らしてしまったが、シャドークローを切ったフェアリーZミミッキュが主流だった頃(特にS6)は安定度の高いミミッキュ処理枠として機能した。
お互いHPフルの状態で対面した際は、まずシャドーボールを選択して皮をはぐ。相手は基本的に剣の舞を選択してくる。次ターンはシャドークロー又はゴーストZを読んでキングシールドを選択。シャドークローならAを下げれて次ターンに安心してシャドボを押せ、ゴーストZなら十分HPを残した状態で弱点保険が発動しているので影うちで処理が可能。ここでシャドクロやゴーストZではなくもう1舞されると厳しいのだが、影うちで削って裏のマンダのハイボ圏内に入れることで最低限の仕事は果たせられる。シャドクロを切っていれば2舞されても影うちを撃たれて耐えるので、返しの弱保が発動した影うちでの処理が可能なため、ここでの選択は影うちが正しい。
初手にマンムーとミミッキュが対面した際によくあることだが、Zを切り皮もはがれたミミッキュとガルドが対面した時は弱保を発動させて相手の裏を崩壊させられるチャンス。影うちやシャドクロで少し削られるが、十分なHPがギルガルドに残るので裏にも負担をかけられることが多い。時にHP1のマンムーを残しておいて、ミミッキュの影うちに合わせてガルドを後投げすることもあった。
非常に困るのがブレードフォルムのギルガルドと皮の残ったミミッキュが対面してしまった時。相手は皮を盾に舞ってくることもあれば早急に落としに来ることもある。ここで択負けしてしまえば、皮が残っていたり2舞したりしたミミッキュが裏と対面してしまう。ガルドの残りHPや裏のポケモンのことを考慮に入れ、臨機応変に立ち回らなければならない。
VS受けループ
優位度★★★★☆
▽被ダメ(シールドフォルム時)
・A 44振りバンギラスの地震 33.5%~40.7%(56~68)
・同上追い討ち 19.1%~25.1%(32~42)
・同上噛み砕く 39.5%~47.9%(66~80)
・無補正A252メガバンギラスの地震 45.5%~53.8%(76~90) 乱数2発35.5%
・同上噛み砕く 53.8%~64.6%(90~108)
・A1↑無補正A252メガバンギラスの地震 67.0%~79.0%(112~132)
・同上噛み砕く 80.2%~94.6%(134~158)
▽被ダメ(ブレードフォルム時)
・A4振りグライオンの地震 71.8%~86.2%(120~144)
▽与ダメ
・A2↑聖なる剣でメガバンギラス・バンギラス確定1発
・A2↑影うちでH252振りメガゲンガーに93.4%~111.3%(156~186) 乱数1発62.5%
・C2↑シャドーボールで慎重HDグライオンに61.5%~73.0%(112~133)
・通常シャドーボールで同上グライオンに31.3%~36.8%(57~67)
・A2↑影うちで同上グライオンに29.8%~35.1%(54~64)
このポケモンは非常に対受けループ性能が高い。ゴーストタイプに有効打のないラッキーやタイプ相性上有利なヤドラン、特殊耐久は脆く鋼タイプに有効打のないエアームドに対して強いのはいうまでもないが、その他のギルガルドを崩す駒として採用されるグライオンやバンギラスに対しても十分な役割を果たせる。
対バンギラスでは、1舞されても基本的に技を耐えるため返しの聖なる剣で処理できる。対グライオンでは、相手が慎重HD型の場合、HPフルの状態では弱保発動後のシャドボ+影うちで処理できないことに注意して立ち回る。慎重にボーマンダバックするのが良いだろう。素のシャドボに後投げしてきたグライに対しては、地震を耐えて弱保を発動させてシャドボ+影うちで処理可能である。いずれの場合も弱保が発動した状態で裏のポケモンと対面できるので、非常に優位に試合を進められることが多い。
このポケモンの弊害となるドヒドイデやモロバレル、フシギバナ等はボーマンダが非常に有利に立ち回れる。また、どうしても突破の厳しいアローラベトベトン等はオニゴーリで処理する。
その他重要ポケモンのダメージ計算
▽被ダメ(シールドフォルム時)
・特化ランドロスの地震 68.2%~80.2%(114~134)
・A無振りランドロスの地震 51.4%~62.2%(86~104)
・特化ドリュウズの地震 64.6%~76.6%(108~128)
・無補正A252ドリュウズの地震 58.6%~69.4%(98~116)
・特化カミツルギの辻斬りアクZ 74.2%~87.4%(124~146)
・同上叩き落とす 51.4%~61.0(86~102)
・A2↑特化パルシェンのアクアブレイクミズZ 79.6%~94.0%(133~157)
・無補正A252ガブリアスの地震 57.4%~68.2%(96~114)
▽被ダメ(ブレードフォルム時)
・無振りカバルドンの地震 80.2%~97.0%(134~162)
・無振りカビゴンの地震 53.8%~64.6%(90~108)
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。単体考察記事とは言いながら、半分私のS6使用構築(通称やんこパ)の解説記事となってしまいました。弱点保険呑気ギルガルドはオニゴーリと非常に相性の良いポケモンであり、ゴーリ入りのガルドはこの型が多いのも事実です。一方でゴーリ入り以外の構築でもこのポケモンは十分活躍できるポテンシャルを秘めたポケモンであります。この記事を読んで少しでもこのポケモンに興味を持ってくれた方は、是非一度使ってみることをおススメします。私の過去の記事を漁れば、このガルドを使った記事がいくつかあり、そこではQRパも公開しています。よければ活用ください。どうしてもゴーリ入りを使いたくないという方はクセがかなり強いですが、
【12月オフ使用構築】地雷マンマンガルド+サメと雪の結晶【S7中盤2000達成・瞬間最高順位4位】 - Wanna be the Biggest Dreamer
を活用ください。何か質問等があればTwitterで@yanko_pokeまでお願いします。よければフォローしてください(^^)
Special Thanks:この記事を書くにあたって助言をくださったDaiさん(@Onigohri_362)。私がかつてこの弱点保険呑気ギルガルドの存在を知ったきっかけがDaiさんの記事を読んだことだったので、とても光栄でした。ありがとうございます。
【バトルオブシンオウ使用構築】ゴリ押しAqours☆HEROES【最高1773最終1752・25位】
目次
はじめに
お久しぶりです。やんこです。この度、TNやんこぽけ で2/23~2/26に開催されたバトルオブシンオウというインターネット大会に参加してきました。対戦してくださった皆さん、対戦ありがとうございました。今回は、バトルオブシンオウに参加した際の使用構築です。
バトルオブシンオウとは、シンオウ図鑑に登録されたポケモンのみが参加できるという大会で、メガストーン及びZクリスタルが禁止という変則的なルールです。使用できるポケモンに関しましては次項の 経緯 の欄にあるのでそちらをご覧ください。普段のシングルレートとは一味違った特殊な環境であり、事前に実況者さん主催の仲間大会も何度か行われました。
まず初めに今回のバトルオブシンオウの結果を申し上げますと、
★最高1773最終1752
★34勝11敗 25位
でした。1800にのり、あわよくば優勝することも目指していたのですが、私の実力不足でその目標は達成できませんでした。悔しい限りです。中途半端な成績ではありますが、せっかく参加した記念に記事として残したいと思います。よろしくお願いします。
↑今回の最高レート。戦績は、1日目:9-1、2日目:13-7、3日目:12-3であり、2日目に失速したのが敗因だった。
↑最終結果。もう少し頑張りたかった。
以下常体
経緯
まず皆さんに、このルールで使用できるポケモンの一覧を見ていただきたい。(無断転載なので問題があればご指摘ください)
一覧を眺めながら自分の構築を練っている際に、このルールではまともな水受けが少ないな、と感じた。そのため、複数の水タイプのポケモンで相手の水受けに負荷をかけて無理やり突破すれば簡単に勝てるだろうと考えたことが、この構築を組んだ発端である。
まず初めに、このルールでは過去作のポケモンも使用可能だということもあり、私が5世代で愛用していた命の珠自信過剰ギャラドス及び眼鏡水ロトムの2体を軸に据えた。次に、ギャラドスの全抜きをサポートする枠として、タスキステロがむしゃらゴウカザルを採用した。ここまでで重いポリ2や相手の水ポケモンにめっぽう強いオニゴーリ、ガブリアス対策のマリルリ、電気の一貫を切れ、汎用性の高いハバンの実ガブリアスを採用した。
使用構築
個別紹介
オニゴーリ@食べ残し
性格:臆病
特性:ムラっけ
実数値: 177(172)-×-107(52)-101(4)-104(28)-145(252)
技:フリーズドライ/絶対零度/守る/身代わり
私がレートで使用している個体の流用。事前の仲間大会でのKPからハッサムがかなり多い環境であることが分かっていたのであまり活躍しないだろうと考えていたが、その思惑を超えて大活躍してくれた。今回のオニゴーリは周りで麻痺をまいて起点を作ってから繰り出すエースとしてではなく、相手の水ポケモンやポリゴン2を倒す受けポケモンキラーとしての採用である。そのため、それらの耐久ポケモンに厚くしたい時は相手のパーティにハッサムやゴウカザルなどのオニゴーリが苦手な相手が入っていようとも、積極的に選出した。ハッサムに対してはバレパンに合わせて眼鏡ロトムを後投げすることで、眼鏡ドロポンや眼鏡10万で相手に大きな負荷をかけられた。
ゴウカザル@気合いのタスキ
性格:無邪気
特性:猛火
実数値:151(0)-×-92(4)-156(252)-81(0)-176(252)
技:オーバーヒート/がむしゃら/アンコール/ステルスロック
5世代の時に乱数調整で作ったポケモン1匹目。その時の名残から無邪気で採用しているが、臆病で良い。主に先発に出し、ステロをまいて場を整えるのが仕事。タスキまで削られた後にがむしゃらが成功すれば、十分な役割を果たしたと言える。がむしゃら+ギャラの自信過剰や、がむしゃら+マリルリのアクアジェットの相性が非常に良かった。また、後発に置いてタスキを温存しておき、相手のラス1vsこちらHP1のゴウカザル+マリルリとなるように試合を展開して、がむしゃら+アクジェで締める試合も何度かあった。ギャラやマリの積む起点を作ったり相手の補助技を咎めたりできるアンコールも非常に強力な技だった。ウェポンは、がむしゃらがあることから起点にはならないのでオバヒを採用した。草や鋼ポケモンを突破したり相手に大きな負担をかけられたりして強かった。使っていて楽しいポケモンだった。
ギャラドス@命の珠
性格:意地っ張り
特性:自信過剰
実数値:171(4)-194(252)-99(0)-×-120(0)-133(252)
技:アクアテール/氷の牙/八つ当たり/竜の舞
5世代の時に乱数調整で作ったポケモンその2。今回の構築の軸であり、全抜きを狙うエースである。タイプ一致で火力の出るアクアテール、ガブや草ポケモンに通る氷の牙、積み技の竜の舞は確定として、ラストの枠はミトムやトドンに圧をかけられる八つ当たりにした。1舞して自信過剰も発動すればこのポケモンで容易に全抜きでき、とても気持ち良かった。ハマったら強いが、一方でポリZやロトム系統に電気技で落とされたり、威嚇がないためガブのハチマキ逆鱗等で落とされたりと、もろい一面も見られた。扱いがとても難しかった。
水ロトム@こだわり眼鏡
性格:臆病
特性:浮遊
実数値:143(140)-×-127(0)-144(148)-127(0)-147(220)
技:ハイドロポンプ/10万ボルト/ボルトチェンジ/めざめるパワー氷
5世代の時に乱数調整で作ったポケモンその3。この構築で1番強かったポケモンである。ポリ2などの耐久ポケモンにはオニゴーリが刺さるため、トリックは不要だと判断して採用しなかった。めざパ氷を撃つ機会がほぼなかったので、トリトドンに刺さるめざパ草にするのも面白いかもしれない。相手のパーティにハッサムがいたらゴーリ意識のためか必ず選出されたので、先述のようにハッサムのバレパンに合わせて後投げし、負荷をかける動きがとても強かった。ドロポンを外して落とす試合もあったが、そういう技なので仕方ないと割り切った。
ガブリアス@ハバンの実
性格:陽気
特性:鮫肌
実数値:183(0)-182(252)-116(4)-×-105(0)-169(252)
技:逆鱗/地震/岩石封じ/炎の牙
今回のバトルオブシンオウの前日に、実況者のあみゅさんが開催してくださった仲間大会に参加した際(結果は9-3 最終1588 24位)、この枠は追い風クロバットだった。追い風でSのサポートを行ってギャラやミトムを上から暴れさせようというのがコンセプトだ。しかし、パーティ全体で電気の一貫があることがかなり辛く、またそもそもS操作が無くてもギャラやミトムが十分活躍できることが仲間大会を通じて分かったので本番ではクロバットの代わりにガブリアスを投入した。ハッサムやマリルリ+ロトムやギャラドス等の組み合わせが多いと感じたので拘ったガブリアスは扱いづらいと判断し、対ガブリアスに安心できるハバンの実を持たせた。パーティに水ポケモンが3匹いることから氷ポケモンには不利を取りづらいのでヤチェの実にはしなかった。ハバンの実が効果的に発動したのは1度だけだったが、選出段階で相手のガブに強い枠として安心して選出できたので良かったと思う。技構成はこの4つで完結している。岩石封じによるS操作が強かった。
想像以上に相手パーティにオニゴーリの刺さりが良かったので、ガブリアスに電気球を持たせて、なげつけるを採用するのもアリだと大会中に感じた。
マリルリ@オボンの実
性格:意地っ張り
特性:力持ち
実数値:184(68)-112(252)-118(140)-×-101(4)-76(44)
技:じゃれつく/アクアジェット/馬鹿力/腹太鼓
ガブやギャラに対しての安定感を増したかったのでBに多めに割いたマリルリ。ギャラやミトムという強力な水ポケモンがいるためアクアブレイクは採用せず、なんとなく馬鹿力を採用したが叩き落とすで良かったと後悔している。初手から選出し、腹太鼓を積んで相手のパーティを半壊させることもあった。相手のガブリアスが若干きついパーティなので、ロトムと組み合わせて処理することが多かった。無難に強いポケモンだった。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。結果こそ伴いませんでしたが、新しい特殊な環境においてどうやったら勝てるかを必死に考えて構築を練り、そして大会に臨んだことは本当に楽しかったです。今後もこのような面白い企画のインターネット大会があれば是非参加したいと考えています。何か質問等があればTwitterで@yanko_pokeまでお願いします。よかったら是非フォローしてください(^^)
【USM S7 最高2142最終19××】地雷マンマンガルド+害悪ゴーリ 改
目次
はじめに
お久しぶりです。やんこです。TNやんこぽけ でS7のシングルレートに潜っていました。対戦してくださった皆さん、対戦ありがとうございました。今回は、私がS7中盤から終盤にかけて使用したパーティの構築記事です。このパーティは私がS6に使用して、レート2100達成したものを少し修正した構築です。そのため、まず私のS6使用構築の記事を読んでくることをオススメします。下にURLを貼っておいたので、是非読んでみてください。また、S7序盤から中盤にかけては別の構築を使ってレート2000を達成したので、興味がある方はそちらも読んでみてください。サメハダーやフリージオといった面白いポケモンを使っていました。
S6の構築と中身がほとんど同じであるため、個別紹介は軽めにして、運用方法の説明により重きを置いていきたいと思います。よろしくお願いします。
↑私のS6の使用構築。今回S7で使用した構築の基盤となる。
↑2018/1/13 03:30更新時点での順位。今期の最高順位であり、初めての王冠付きでとても嬉しかった。1位の方とレートが同じで勝率が悪かったので2位になったため、実際は1位タイであった。
↑上の2位だった時から1勝して届いた今期の最高レート。PGLの更新を待たずに溶かしてしまったのでこの写真で代用。
以下常体
経緯
今期は本気で勝ちにいこうと思った。シーズン序盤はサメハダーやフリージオなど、レートではあまり見ないポケモンを使って2100を目指すことを目標にしていたが、レートがインフレ気味であり自身の最高レートを大きく更新できると思ったこと、最終30位以内を目指してボスラッシュに出たいと思ったことから、自身が1番強いと思う構築を持ってきた。それが、私のS6使用構築 地雷マンマンガルド+害悪ゴーリ である。S6で使用していて気になった調整や技構成を少し修正して今回のレートシーズン7に臨んだ。
↑私がS7序盤及び中盤で使用した構築。レート2000まではこの構築を使用した。
使用構築
個別紹介
メガフーディン@メガ石
性格:臆病
特性:マジックガード→トレース
実数値:159(228)-×-94(68)-203(60)-126(4)-207(148) ※メガ後の実数値
技:サイコキネシス/エナジーボール/めざめるパワー炎/電磁波
調整意図は、
◯H:16n-1、8n-1の定数ダメージ効率意識
◯B:余り
・ABミミッキュ(A実数値140)のA2↑影うち低乱数1発(6.2%)
◯C: 60振り
・エナボ2発でH252D4残飯レヒレを残飯込み超高乱数で突破(急所非考慮で突破率98.0%)
・エナボ2発で H252D4 スイクンを超高乱数2発(98.8%)
・トレースによる変幻自在補正無しでD4振りゲッコウガをエナボで確定1(こちらのメガフーディンが相手のポケモンを突破して裏からゲッコウガが出された場合、またはゲッコウガが激流であった場合を想定)
◯D: 4振り
・控え目C特化レヒレのドロポンミズZ低乱数1発(6.2%)
・C182非メガのゲンガー(臆病C252振りのタスキゲンガー)のシャドボ確定耐え
◯S:素早さ実数値207、最速135族(メガミミロップ)抜き抜き
前回と調整を変えた。S6でこの構築を使っている中で、初手に出てきやすいカプ・レヒレやスイクン、ゲッコウガを突破したのちに、後続のポケモンに電磁波をまいたり上から負荷を与えたりする動きが単純に強いと感じたため、それを安定して遂行できるための努力値振りに変更した。前回の記事に書いた通り、メガ前のフーディンが砂や宿木の種、ステロ等の定数ダメージを食らうのが嫌だったため、特性はマジックガードを採用した。
アーゴヨン自体がレート環境に現れることはこのポケモンにとってかなりの追い風であった。ビーストブーストしなければメガフーディンはアーゴヨンに対して一方的に強いからだ。めちゃくちゃ速いポケモンは正義だと思った。
このポケモンの強さは、自慢の速さで上から相手のポケモンに圧力をかけていくことができ、突破できそうにない相手には電磁波をまき、オニゴーリの起点を作ることができるということ。どんな相手に対しても最低限の働きをしてくれるのが強かった。
霊獣ボルトロス@カクトウZ
性格:臆病
特性:蓄電
実数値:155(4)-×-90(0)-197(252)-100(0)-168(252)
技:10マンボルト/めざめるパワー氷/気合い玉/悪巧み
今期、1番はじめに2000から2100まで駆け上がった時は、この枠は前回同様陽気ミミッキュだった。だが、ミミッキュの選出率が極端に低く、実質5体で2100達成したようなものだったので、心機一転してミミッキュを外した。オニゴーリが選出できない時のことを考えて、その他のポケモンでは特に厳しいポリゴン2、ヒードラン、カビゴン、アシレーヌ等に強く出れる補完枠として、カクトウZ霊獣ボルトロスを採用した。
受け気味の構築を無理やり崩せるこのポケモンはとても強かった。マンダと弱点がかぶっているのは気になるが、それでも十分な活躍をしてくれた。ミミッキュ等が後出しされるので、Zを切るタイミングはとても重要だった。
オニゴーリ@食べ残し
性格:臆病
特性:ムラっけ
実数値: 177(172)-×-107(52)-101(4)-104(28)-145(252)
技:フリーズドライ/絶対零度/守る/身代わり
みんな嫌いなオニゴーリ。今期を通して私自身もこのポケモンが大嫌いになった。個人的に、麻痺で起点を作った後にエースとなりうるポケモンの中で1番スペックの高いポケモンだと思う。S6の構築から、この枠だけ別のポケモンにしようと思ったこともあったが、オニゴーリに匹敵する活躍を見せられるだろうというポケモンは見つけられなかった。前回の反省にある通り、Sの低い調整に変更しようと考えたこともあったが、構築単位で重く、最近数を増やしたヒードランが最速だった時に勝ち筋が非常に薄くなるので、結局調整は変えなかった。このポケモンは基本的に全抜きを狙うエースとして選出した。初手にゴーリを投げたことは今までで1,2回あるかないかくらいである。
以下三体はS6使用構築と全く個体が同じであるので詳細説明は無しにします。
私の 12月オフ使用構築 でも同じ個体を使用し、使用感やその強さを述べているので、興味のある方は是非そちらを参照してください
メガボーマンダ@メガ石
性格:臆病
特性:威嚇→スカイスキン
実数値:171(4)-×-151(4)-170(236)-112(12)-189(252) ※メガ後の実数値
技:ハイパーボイス/大文字/身代わり/羽休め
ギルガルド@弱点保険
性格:呑気
特性:バトルスイッチ
実数値:167(252)-71(4)-220(236)-72(12)-171(4)-72(0) ※シールドフォルム時の実数値
技:シャドーボール/影うち/キングシールド/聖なる剣
マンムー@気合いのタスキ
性格:陽気
特性:厚い脂肪
実数値:185(0)-182(252)-101(4)-×-80(0)-145(252)
技:つららばり/氷のつぶて/地震/ステルスロック
運用方法
このパーティの、私自身の選出の仕方及び初手の動かし方について書きます。はじめはこのパーティの基本選出について書き連ねようかと思ったのですが、実際の相手のパーティを見て、具体的に選出の仕方やその理由を書く方が皆さんに分かりやすいかと思ったので、そうします。
今回ここに対戦相手としてのせたサンプルパーティは、私が12月に参加したオフ会で実際に対戦していただいたお相手のパーティです。お名前は隠しますが、無断での使用であるため、もし問題があれば連絡ください(Twitterのffさんなので大丈夫だとは思いますが...)。ちなみに、このオフ会で私は別のパーティを使っていたので、この記事を書いている段階で、脳内シミュレーションをして、選出をどうするか考えています。
サンプル相手1
選出:
ルカリオやミミッキュ、キノガッサがいるのでオニゴーリはお留守番確定。初手タスキマンムーの通りがかなり良いように思えるので、初手にはマンムーを選択。次にガッサやミミッキュ、ルカリオに強いギルガルドを選択。ラストは、ステロをまけば両メガを上から縛れ、対応範囲の広いボーマンダを選択する。
このマンマンガルドという選出は、この構築で1番多く行う基本選出である。マンダを初手に置くこともある。
初手は、
ルカリオ→ガルドバック
それ以外→つららばり で対応する。
ちなみにこのお相手は、かの有名なライバロリさんでした。憧れの実況者さんと対戦出来たのに加え、見事勝利できたので本当に嬉しかったです。実際戦った際の選出もマンマンガルドでした。
サンプル相手2
選出:
グロスやガッサ、ミミッキュがいるので今回もオニゴーリはお休み。ミミッキュとグロスがいるのでガルドは確定選出。初手は一定の仕事ができそうなマンムーで良い。ラストはコケコ以外には刺さりのいいマンダで確定。
初手は、
グロス→ガルドバック
コケコ→地震
ランド→ステロ
それ以外→つららばり で対応する。
サンプル相手3
選出:
ステロまいた後のメガフーディンの刺さりがかなり良さそうというのが第一印象。初手にマンムーを置き、裏にフーディンを置くことを決める。この二体ではギャラドスが重いのでラストはギルガルドを選択。音技を所持している可能性があるジャラランガやガモス、吹き飛ばしのあるカバルドンを考えるとオニゴーリは選出できない。
フーディンが通っているが、オニゴーリが刺さっていない時にはこの選出をする。この選出をすることはあまり多くない。
初手は、
ガモス→地震
アーゴヨン、ジャラランガ→つららばり
ギャラドス→ガルドバック
カバ、ジャロ→ステロ で対応する。
サンプル相手4
選出:
オニゴーリの刺さりがそこそこ良いようにも見えるが、それも相手は承知のはず。そのため、ゴーリに重く出るためにバシャミミッキュが選出されると予想できる。そのため、試合ではオニゴーリが若干腐ってしまうだろうと考えられるのでオニゴーリはお留守番。ミミッキュとバシャに厚く出るため、マンダガルドの選出は確定。ラストはレボルトに強いマンムーを選択。対応の効きやすいマンムーを初手に置く。
初手は、
バシャ→マンダバック
テテフ、スイクン→地震
それ以外→つららばり で対応する。
サンプル相手5
選出:
ハッサムがいるのでオニゴーリはお留守番確定。ぱっと見、フーディンの通りがかなり良いように見える。 ゲッコウガやアーゴヨンを上からワンキルできるフーディンを初手に置く。次に、ガブとサンダーに強いマンムーを選択。ラストはフーディンが削れた場合にハッサムがキツイのでガルドを選択。
初手は、
ルガルガン、ゲッコウガ→エナボ
ハッサム→めざ炎
アーゴヨン、ガブリアス→サイキネ
サンプル相手6
選出:
ほろゲン以外はオニゴーリで嵌めていけそうなのでオニゴーリを選出する。フーディンの刺さりも結構良いので、初手にフーディンを置いて荒らしていく。ラストは、刺さりがかなり良く、全抜きも狙えそうなレボルトを選択。
初手は、
ゲンガー、ランドロス→サイキネ
レヒレ→エナボ
それ以外→電磁波 で対応する。
サンプルパーティ7
選出:
オニゴーリを阻害できる駒が、呪いミミッキュか吹き飛ばしカバルドンしかおらず、それらのポケモンもゴーリの扱いさえ気を付ければどうとでもなるので、オニゴーリで嵌めていく。初手は一定の仕事ができるフーディンを選択。ラストは、相手のミミッキュとラティアス、カミツルギを意識して、ガルドを選択。
オニゴーリを選出する際の基本選出。ミミッキュ等のオニゴーリがそこまで得意としない物理ポケモンに厚く出たい時にガルドをラスト枠として選出する。
初手の対応は、
カバ、ゲッコウガ→エナボ
カミツルギ→めざ炎
リザ、ラティアス→電磁波
ミミッキュ→ガルドバック で対応する。
このお相手はあの有名なJPNさんでした。VirginCupの決勝トナメ1回戦で対戦しました。試合では、マンムーサメガルドと選出しましたが、惜しくも敗戦し、ベスト24という結果に終わりました。悔しかったです。
ここまでで紹介した選出に加え、受けループに対する選出を最後に書く(オフでは受けループに当たらなかったため)。基本的にマンダを初手に置き、裏にガルドとゴーリ、またはガルドとレボルトを置く。HB弱保ガルドと特殊マンダが受けループにぶっ刺さるので基本的に勝てる。
また、ヒードランやポリ2を厚く見て、マンムーorガルド+レボルト+メガ枠と選出したことも少なくはなかった。
体感での各ポケモンの選出率ランキングは、
1位 2位 3位
4位 5位 6位
である。
おわりに
ここまで読んでいただいてありがとうございました。構築自体には特に目立って新しいものを取り入れませんでしたが、自身の最高レートを大きく更新でき、終盤1,2週間前には1ページ目をずっとキープでき、上位に食い込めたのは非常に嬉しかったです。一方で、その勢いを最後まで維持できなかったのは私の弱さの現れだと思います。今期はレート2150を達成することと、最終30位に入ってボスラッシュにでることを目標にしていましたが、どちらも達成することはできませんでした。悔しく、そして不甲斐ないです。この悔しさをばねにして、以後は最終においても1ページ目を維持できるような真の強者になりたいです
また、S7において、たくさんの方に私のS6の構築のQRパーティを使用していただきました。ありがとうございます。私の動かし方を書いてみたので是非参考にしてみてください。今回使用した構築のQRパーティも公開しましたので、ぜひ使ってみてください。下にURLを貼っておきました。
質問等がある方は、Twitterで、@yanko_poke までお願いします。よかったらフォローしてください(^^)
【12月オフ使用構築】地雷マンマンガルド+サメと雪の結晶【S7中盤2000達成・瞬間最高順位4位】
目次
はじめに
お久しぶりです。やんこです。TNやんこぽけ でカンポケオフ(12/17)、サブローカップ(12/23)、VirginCup(12/24)の3つのオフ会に参加してきました。対戦してくださった皆さん、対戦ありがとうございました。そして、サブローカップでFACTORY TRAINERSとして一緒のチームを組んでくれたキクイチ君、おぜさん、本当にありがとうございました。今回は、シングルレートのS7序盤・中盤、及び12月に関東で行われたオフ会に参加した際の使用構築です。本当はS7終盤までこの構築を使用するつもりでしたが、せっかくなので公開します。そのため、書き留めてあった分、オフの使用構築記事にしてはかなり分量が多いかもしれませんがご容赦ください。
まず初めに結果から申し上げますと、
★カンポケオフ 予選 5-3 予選落ち(ポテトブロック3位)
★サブローカップ 予選 個人3-1、チーム1-3 予選落ち(カミツルギブロック4位)、 サブイベント 個人3-1、チーム3-1 全体2位
★Virgin cup 予選スイスドロー6-2(予選12位通過) 決勝トナメ1落ち ベスト24
★S7レート2000達成 瞬間最高順位4位
↑VirginCupで予選通過時にスクリーンに映った素敵なパーティ画像
↑2000達成時の写真(2017/12/26)
↑2017/12/11 03:30更新時点の順位
でした。まずまずの成績ですね。オフ会の参加自体が初参加の5月のファクトリーオフ以来で、はじめての決勝トナメ進出も果たせたので嬉しいです。
それでは、本題に移りましょう。
以下常体
経緯
S6で私が2100達成できた並びに自信があったので、それを軸にすることから始めた。前回の構築の軸で、強力な基本選出の1つであった地雷マンマンガルドを今回も続投し、残りの3体を埋めていった。本心ではオフ会という顔と顔を合わせる場でオニゴーリを使ったならば、友達ができないのではないかと懸念して、オニゴーリを使わない構築を組むことを真っ先に決めた。あと、単純に私がオニゴーリに頼らなくても勝てる、ということを証明したかったので今回はオニゴーリの採用を見送った。
まず、オニゴーリの代替として、マンマンガルドでは突破の厳しいポリ2やカプ・レヒレ等の高耐久中火力特殊ポケモンにめっぽう強いフリージオを採用した。次に、今回使用するメガボーマンダはゲッコウガやメガゲンガー、カプ・コケコ、ヒードラン等に勝てないため、それらのポケモンに強いメガ枠として、地震持ちのメガサメハダーを採用した。最後に、補完枠として、ここまでの5匹で少し重いポケモンに強い駒(HBポリゴン2、ポイヒキノガッサ、図太いカプ・レヒレ、ABミミッキュ)を採用した。補完枠のポケモンは参加したオフやレートしてる時の気分によって異なるので、使用構築の欄を参照して欲しい。また、前シーズンで私が使用した構築のブログのURLを下に貼っておいたので、興味のある方は読んでみてください。
使用構築
↑カンポケオフ(12/17)での使用構築。ポリクチミミッキュに厚く出るため、補完枠にはポイヒガッサを採用した。格闘ポケモン(特にメガミミロップやジャラランガ、めざ氷持ちのバシャーモ)が重く、メガギャラドスやウルガモス等も重い。カンポケオフでは一度もポリクチと当たらなかったのでこの采配は良くなかった。ポイヒガッサの採用を思い付いたのがオフ前日で、十分にこの6体で回す時間がなかったのに加え、私自身ポイヒガッサの使用が5世代以来だったため、ポイヒガッサに対する信頼度が極端に低くなってしまい、結局1度しか選出しなかった。オフ全体でギャラドスの使用率が3位だったのがかなり辛く、予選で当たった相手のパーティにもギャラドスの採用率が高くてかなりキツかった。ギャラドス+ミミッキュでこちらのギルガルドが疲弊させられて厳しい展開になることが多かった。そんな中5勝でき、決勝トナメまであと一歩のところまでいけたのは上出来だったと思う。
↑サブローカップ(12/23)及びVirginCup(12/24)での使用構築。カンポケオフの反省を踏まえてギャラドスへの対策を厚くするため、カプ・レヒレを採用した。ロトム系統が滅茶苦茶重い。レヒレを採用することでバシャーモに厚くなれるのに加え、ミストフィールドであくび対策が行える点も良かった。挑発も採用したので、耐久ポケモンにも強くなれた。安定感のあるカプ・レヒレをオフで採用したのは大正解だった。負けた試合も一方的に負けた試合は一度もなく、択ゲーや運の悪さによって負けることばかりだったので構築としてはそこそこ強いと思う。
個別紹介
サメハダー@メガ石
性格:意地っ張り
特性:加速→頑丈顎
実数値:146(4)-211(252)-90(0)-×-85(0)-157(252)※メガ後の実数値
技:噛み砕く/氷の牙/地震/守る
斬月!!!!!
この枠は、耐久振り鋼ZオノノクスやHD地震持ちリザXなど、はじめのうちはかなり迷走したが、最終的にこのメガサメハダーに落ち着いた。噛み砕く、氷の牙、守るは確定として、残りの枠は重めのヒードランやカプ・コケコを葬れる地震にした。地震が活躍する場面はかなりたくさんあり、この技構成以外はあり得ないと感じた。
相手のミミッキュさえどうにかしてしまえば加速したメガサメハダーが通るというパーティが多く、かなり刺さりが良かった。また、このポケモンの天敵であるカプ・レヒレに対しては、後述するフリージオがめっぽう強く、メガサメハダーとこのパーティはかなり相性が良いのだと使っていて感じた。使用感としては、想像以上に火力が高く、加速をして上から制圧することで相手を一掃できてとても楽しかった。守るで安全に加速したのちにメガシンカして頑丈顎による火力補強を行えるのは、耐久はないが安全に1舞できるメガギャラドスに似ていると感じた。基本的に後発から出し、削れた相手を葬り去る。このパーティのエースポケモンである。特にサイキネを撃ってきたカプ・テテフと対面した時に言えるのだが、メガシンカのタイミングがとても重要なポケモンである。2加速したくてメガシンカをしなかったり、また加速が不要だと判断してすぐメガシンカしたりと、臨機応変に対応した。ごく稀にだが、カプ・コケコやヒードランに確実に勝てる駒として、メガしない前提でサメハダーをマンダと同時選出することもあった。
選出率は高かった。ボーマンダの選出率とサメハダーの選出率は五分五分だと思う。最初に相手のパーティを見た時、このポケモンを通せるかどうかを1番に考えていた。使用感がとてもよく、使っていてとても楽しかったので、次シーズン以降もできたら使ってやりたいポケモンである。
ボーマンダ@メガ石
性格:臆病
特性:威嚇→スカイスキン
実数値:171(4)-×-151(4)-170(236)-112(12)-189(252)※メガ後の実数値
技:ハイパーボイス/大文字/身代わり/羽休め
地雷マンダ。前回と調整や技構成は同じ。無難に強くて使いやすかった。この型のマンダが読まれて立ち回られている、と感じることは1度も無かった。後出しされやすいランドロスやカバルドン、テッカグヤ等を特殊技で葬り去る。受けサイクルの代表格であるブルルドヒドイデやグライカグヤにめっぽう強い型なので、それらを軸としたパーティにはeasy winできることが多かった。特殊型にした弊害の1つとして、火力の低さがあげられるが、陽気ASマンダの捨て身でも確定数がズレない場面が多く、捨て身マンダなら勝っていたのにという試合よりも、特殊マンダだったから勝てたという試合の方が圧倒的に多いと感じた。少しでも火力を落としたくなかったので火炎放射ではなく大文字を採用しているが、外したら負け確といった大事な場面では1度も技を外さなかった神ポケモンである。パーティ内で唯一の炎打点を持ったポケモンなので選出せざるを得ない場合も多く、丁寧に扱うことを心掛けた。計算はしていないが、使用感として、ナットレイやメガハッサムを大文字で確定1発、テッカグヤを大文字で確定2発、メガメタグロスを大文字+ハイボで落とせていた。
ギルガルド@弱点保険
性格:呑気
特性:バトルスイッチ
実数値:167(252)-71(4)-220(236)-72(12)-171(4)-72(0)※シールドフォルム時の実数値
技:シャドーボール/影うち/キングシールド/聖なる剣
地雷ギルガルド。このポケモンも前回と調整や技構成は同じ。前シーズンほど刺さっていて通しやすいとは思わなかったが、やはり古代兵器弱点保険ギルガルドは強かった。
B振りが生きる場面はかなり多く何度もピンチを救われた。とりわけギルガルドを使う上で避けては通れないキンシ択をする時には、相手が基本的にこちらのギルガルドをHB振りだとは想定せずに立ち回ってくること、聖剣がない前提で立ち回ってくること、の2つを利用して勝ちを掴むことも多かった。例えば、こちらHP5割強のギルガルドvs十分HPのあるメガバシャーモ となった際、相手視点では、たとえ択負けしてフレドラにキンシを合わされ、Aが2段階下がったとしても、次のフレドラでギルガルドが落ちると考えるのが普通だろう。そのため、2連キンシしか負け筋が無いと判断してフレドラを連打してくるはずだ。しかし、実際はこのHB振りギルガルドに対して特化メガバシャのA2↓フレドラは5割入らない。そのため、こちら視点では、まずキンシでAを下げ、フレドラを耐えて、弱点保険発動後にシャドボをうつことで、安全にバシャを処理できる。他にも、こちらのブレードフォルムのギルガルドが相手の積みポケモン、とりわけあくタイプのメガギャラドスやメガバンギラスと対面した際にも同様のことが当てはまる。これらは一例に過ぎないが、このような場合は決して50%の択勝負ではない。メジャーな型に囚われた相手には見えていない安定択がこちらには存在するのだ。これこそが地雷ポケモンの強みの1つであり、またポケモンバトルの奥深さの1つだとも私は考える。是非皆さんも、自慢の地雷ポケモンを考え、使ってやることをおススメする。
一方で、弱点保険が発動しないと火力不足だと感じる場面も多かった。特に相手の耐久振りミミッキュやカプ・テテフをシャドボで落とせない点が手痛く、テテフに対する後出しは禁物。サイキネで押し切られてしまう。本来有利なポケモンに不利を取りかねなくなってしまうのが、地雷ポケモンの難点である。使う際は要注意である。
前シーズンのようにほぼ毎試合選出することはなかったが、それでもやはり信頼度は高いようで、よく選出していた。前回も述べたが、HP管理がシビアな一方で上手くはまればかなり強いポケモンであった。
マンムー@気合いのタスキ
性格:陽気
特性:厚い脂肪
実数値:185(0)-182(252)-101(4)-×-80(4)-145(252)
技:つららばり/氷のつぶて/地震/ステルスロック
普通のタスキマンムー。このポケモンのつららばりが何回当たるかが試合結果に直結することもあった。シーズン序盤は火力を意識して意地っ張りで採用したが、相手のマンムーやカプ・レヒレに上を取られることが鬱陶しかったので結局陽気に戻した。初手にステロをまいて、エースのサメハダーの全抜き性能を上げたりマンダの低下力を補うという運用もしたが、初手マンムーに対してミミッキュやゲッコウガ、リザードン等、ステロをまく余裕のないポケモンが初手に出されることも少なくはなく、ステロをまけないまま退場する場面が多かった。ステロの枠をリザ意識のがんぷうに変えるか最後まで悩んだが、初手リザに対してはつららばりで削りをいれることで裏のメガポケモンの圏内に入れ、どうにかできることが多かったので、結局ステロのままにした。
何故か環境に刺さっていたようで、よく先発に選出した。かなり活躍していて強かった。オフ会ではマンムーが暴れまわって勝てたと言っても過言ではない。フリージオとタイプ及びメインウエポンのタイプがかぶるため、このポケモンを他のポケモンに変えるかどうか迷ったこともあったが、対面性能の高いマンムーと、サイクルを回して一撃技をうつフリージオとは役割が全く別で、ともにタイプかぶりが気にならないほど活躍していたのでそのまま同居させた。
フリージオ@氷Z
性格:臆病
特性:浮遊
実数値;173(140)-×-71(4)-120(36)-165(76)-172(252)
技:フリーズドライ/絶対零度/自己再生/光の壁or黒い霧
調整等はピタゴラスさんのS6の構築記事を参考にさせていただいた。URLを貼らせていただいたので参考にしてほしい。
S6終了時に、流れてきた構築記事のいくつかに載っているのを見て、面白いと思い即採用を決めたポケモン。前回の私の記事にある、オニゴーリの2つ目の選出法である「相手の高耐久ポケモンを潰すサイクルの一員として選出する」 際は、オニゴーリよりもフリージオの方が断然優秀である。トップクラスの特殊耐久に加え、光の壁によるさらなる耐久の上昇や自己再生による高速再生はオニゴーリにはない強みである。また、S種族値が105もあり、上からの氷Zによりミミッキュやリザードン等に致命傷を与えたり、ランドロスやガブリアス、グライオン等を上からのフリーズドライで飛ばせるのはかなり強かった。
一方で、相手の耐久ポケモンの突破が絶対零度の命中頼りになってしまう以上、交換された際に零度が外れてしまうと、交換先のフリージオに有利なポケモンの無償降臨を許してしまう。絶対零度に対してミミッキュを後投げされたことがあったが、これはかなり辛かった。そのため、積極的に交換読み交換を決めてフリージオと相手の耐久ポケモンを対面させていき、強引に零度の試行回数を増やした。3回撃って1度も当たらなかったら、それは運が悪くて仕方ないと割り切った。3回の試行回数をかければ、確率にして65%で相手のポケモンを突破でき、それが勝ちに直結することが多いのだ。その点オニゴーリは、ムラっけで耐久や回避、素早さを上げ、身代わりを残しつつ安全に絶対零度の試行回数を稼げるので、一長一短だと感じた。
はじめ持ち物は、撃たれやすいであろう毒毒やあくび対策のラムの実やHP管理をしやすくするオボンのみや食べ残し等を持たせることも考えていたが、フリーズドライだけでは想像以上に火力が低く、氷Zにせざるを得なかった。Z透かしを数回行われたので、このポケモンの持ち物はある程度浸透しているのだと思った。一方で、特性浮遊を知らないプレイヤーも多く、何度も地震を撃たれた。メジャーポケモンではあり得ない、マイナーポケモンならではの恐ろしさである。とは言いつつ、私自身今シーズンで初めてフリージオを使うまで、その特性は知らなかった。特性浮遊もまた、オニゴーリにはないフリージオの強みである。
カンポケ当日までは特殊耐久を底上げできる光の壁を採用していたが、カンポケ当日にフリージオをこよなく愛する あろるふぁすさんとお話しする機会があり、黒い霧を採用することでバトンパの阻害や瞑想を積んでくるポケモンに安定して勝てるので黒い霧の方が有用性が高いと知って技を変更した。
レートでの選出率はほどほど。相手のパーティに、再生があると思われるポリゴン2(クチート等のトリルエースと同居しないポリ2)が入っていたり、受けサイクルであった場合、火力の低い特殊ポケモンに厚く出たい場合は積極的に出していき、絶対零度をブッパしていた。選出した際は絶対零度を当てるかどうかで勝敗が決することが多く、何度も冷や汗をかいた。普通に強いポケモンだった。もう少し環境に増えてもいいポケモンだと思った。
一方で、オフ会では30戦近くこなした中で3、4回しか選出できなかった。というのも、オフ会の環境ではフリージオの得意とする陰キャポケモンやオニゴーリ、ポリ2レヒレが少なかったためである。しかし、選出画面でこのポケモンが右下にいることで相手にかなりの圧力をかけられるようで、見せ合い画面で相手が頭を抱える姿を見るのはかなり愉快だった。感想戦でも、「フリージオにめっちゃ厚く選出しました」と言われることもあり、十分な役割を果たせたと思う。だが、本当はもっと選出して活躍させてあげたかった。このポケモンをスクリーンに映してやりたかった。悔しいの一言である。
※以下は補完枠のポケモンの紹介です。2匹いるので詳細説明は無しにします。調整意図等について質問があれば下さい。
キノガッサ@毒毒玉
性格:陽気
特性:ポイズンヒール
実数値:155(156)-150(0)-113(100)-×-80(0)-134(252)
技:キノコのほうし/身代わり/ローキック/種マシンガン
カプ・レヒレ@バンジの実
性格:図太い
特性:ミストメイカー
実数値:177(252)-×-154(36)-136(164)-155(36)-108(20)
技:ムーンフォース/波乗り/自然の怒り/挑発
おわりに
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
私のウルトラサンムーンでの目標は、
・全シーズンでレート2100を達成すること
・レート2200(まずは2150)を達成すること
・何らかのポケモンオフで優勝すること
の3つです。達成できるように頑張ります。皆さんと切磋琢磨できたらいいな、と思っております。
最後に、このパーティのQRパを公開します。使っていて楽しい構築なので是非皆さんにも使ってもらいたいです。
質問等はTwitterで、@yanko_poke までお願いします。よかったらフォローしてください(^^)