Wanna be the Biggest Dreamer

主にポケモンの構築記事について綴るブログです。メジャーな型より地雷型、王道より邪道、メタられるよりメタる方が好きです。

【USM S9 最高2132最終2113】異端児PSYCHIC FIRE

目次

 

はじめに


 お久しぶりです。やんこです。みなさんS9お疲れさまでした。今期はTNやんこぽけ/LoveWingBell の2ロムで潜っていました。まず初めに、対戦してくださった皆さん、対戦ありがとうございました。今回は私がS9序盤からずっと使用してきた構築についての記事です。この構築は、4/22のミニ京大カップのサブイベント及び5/5に行われた第三回サブローカップでも使用したものです。主な戦績は、

★ミニ京大カップサブイベント突発カミツルギ杯優勝
★第三回サブローカップ 個人4勝1引き分け0敗(規定の30分を超過したため引き分けとなった)チーム2-3予選落ち
★TN やんこぽけ S9最高2132最終2113
★TN LoveWingBell S9最高202?最終18xx

でした。かなりの好戦績でとても満足しています。

 

それでは本題に入ります。よろしくお願いします。


以下常体

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↑今期の最高レート

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↑今期の最終レート。今までずっと最終50位前後なので来期以降はもっと上を目指していきたい。

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 ↑ミニ京大カップのサブイベントで優勝していただいた景品。入賞して景品をいただいたのが初めての経験だったのでとても嬉しかった。

 

経緯

 S6から3シーズンに渡ってフーディンゴーリを使っている中でアタッカー気質のフーディンのポテンシャルの高さに魅力を感じたため、今期はテテフーディンを極めようと思った。そこでまず、私と同じくS6から3シーズンに渡ってテテフーディンでレート2100を達成している なぎささん(@nagisa_poke1)のS8の構築を丸パクリすることから始めた。なぎささんの構築を使用していく中でテテフーディンミミッキュという選出の強さが十分理解できたが、選出の仕方がとても難しく、本人以上に結果を残せる気が全くしなかった。何か案を考えていたところ、なぎささんの構築のHBカバルドンメガリザードンYテッカグヤの3体が、私が今まで愛用してきたマンムー、特殊メガボーマンダ、呑気HBギルガルドの3体と役割がかなり似ていることに気が付いた。この3体ならば使用感も選出法もよく理解できているので自分にとてもマッチしていると考え、マンマンガルドテテフーディンミミッキュという6体で構築を組んだ。だがここで、マンムーとテテフで持ち物の気合いのタスキが被るという問題が起こった。初めはテテフにタスキを譲り、マンムーにスカーフやZを持たせて対応してみたが、今まで使い慣れたマンマンガルドの形が崩されてしまい、思うように勝つことができなかった。そのためマンムーにタスキを持たせることを決め、テテフの持ち物を変えることを決意した。テテフは基本的に初手に置くため、タスキを持たせたテテフの役割が行動保障と挑発による展開阻害であると考えたが、展開を阻害したいギャラやパル、ポリクチのトリル展開には呑気ガルドで十分な対応が効くためそこまで展開阻害の役割を持たせなくても良いのでは、と考え行動保障を担わせられるスカーフを持たせて構築を完成させた。

nagisa2003.hatenablog.com

↑なぎささんのS8使用構築。本構築の原案である。

 

使用構築

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個別紹介

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カプ・テテフ@こだわりスカーフ
性格:控え目
特性:サイコメイカ
実数値:145(0)-×-96(4)-200(252)-135(0)-147(252)
技:サイコキネシス/10万ボルト/シャドーボール/ムーンフォース

 一般的なこだわりスカーフを持たせたテテフ。技構成は元構築のサイキネ10万は確定として、残りは汎用性の高いムーンフォースギルガルドメタグロスに削りを入れられるシャドーボールにした。元構築では気合い玉を採用しているが、気合い玉を撃ちたい相手がフーディンの起点となるポケモンであったりサイキネ等で削ればフーディンの圏内に入るポケモンであったので採用を見送った。シャドボを採用することで初手にガルドと対面してしまった際にガルドに十分な削りを入れてからフーディンと対面させられる点が良かった。構築単位で相手のミミッキュにそこまで強くないので、スカーフで確実にミミッキュに対して上から行動できる点は優秀だった。基本選出となるマンマンガルドでは若干重いゲッコウガやゲンガーを上から縛れるので構築との相性も非常に良かった。

 テテフーディンは「テテフで相手のエスパー受けを疲弊させ、役割集中によりフーディンを通していく」のが基本となる並びであるため、テテフの持ち物はこだわり眼鏡またはZが主である。そのためスカーフ非考慮でゲンガーやゲッコウガが突っ張ってきてイージーウィンできることも少なくはなかった。火力アップアイテムを持っていないとはいえ、控え目PF下のサイキネは十二分な火力が出ていたので火力不足を感じる場面はほとんどなかった。後述するフーディンの火力が想像を絶するほど高いので、最低限の削りを入れてくれるだけで十分となる場面が多かった。

 

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フーディン@メガ石
性格:控え目
特性マジックガード→トレース
実数値:131(4)-×-65(0)-249(252)-125(0)-202(252) ※メガ後の実数値
技:サイコキネシス/シャドーボール/気合い玉/瞑想

 めちゃくちゃ強かった。後述のマンダでは対処のきかないヒードランポリゴン2バンギラスゲッコウガにとても強いため、メガ2匹の相性は抜群に良かったと思う。

 特性トレースで注意すべき点を羅列する。意識しているかしていないかで立ち回りが変わることも多いのでこれらを念頭に置くことはとても大切。
・ビーストブーストトレースでCが上昇するため、さらなる火力上昇が見込める。
・天然トレースで相手の能力変化を無視できるので、瞑想や小さくなるを積んだ天然ピクシーを完封できる。
・もらい火トレースで炎技無効となるため、ヒードランを起点に瞑想を積める。
・ポイヒトレースで毒毒状態においてHPが回復するため、毒毒グライオンを起点に瞑想を積める。
・ギャラやドリュの型破りトレースで相手の化けの皮を貫通してシャドボやサイキネを撃てる。
・砂かきやすいすいトレースで、特定の天候下で素早さ2倍になるので相手のエースポケモンの上をとれる。引き読みでメガをせずにトレースを残す、などの立ち回りが大切になる時もある。
・コケコやレヒレ、ブルルに繰り出すとトレースによりサイコフィールドが別のフィールドに塗り替えられてしまう。
・ゲンガーの影踏みトレースで裏から出てきたポケモンの釣り交換を許さない。
・蓄電トレースで霊獣ボルトロスを起点に瞑想を積める。
・変幻自在トレースでタイプが変わる。火力アップが見込めるのに加え、気合い玉で格闘タイプになることで不意打ちや影うちで縛られなくなる。

 最大の敵はミミッキュギルガルドミミッキュは耐久にがっつり振っていない限りPF下サイキネで落とせるので周りで先に皮をはいでおくことが大切。ギルガルドはテテフなどでガルドを削っておき、ブレードフォルムのギルガルドVSフーディンという対面を作り、瞑想を積むかシャドボで突っ張るかの択勝負を仕掛けることが少なくなかった。瞑想を1度積んだらグロスを縛れるのが優秀。

 

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メガボーマンダ@メガ石
性格:臆病
特性:威嚇→スカイスキン
実数値:171(4)-×-151(4)-170(236)-112(12)-189(252) ※メガ後の実数値
技:ハイパーボイス/大文字/身代わり/羽休め

 いつものボーマンダ。この構築において、ギルガルドテッカグヤハッサムに対して非常に強く、また少し削れたクチートなら大文字で縛れるという点が非常に重要な役割を持っている。また、マンダガルドという並びでは、フーディンが相手をしたくないスカーフランドやスカーフゲッコウガに強い点も良かった。

 今回は特に対面を作って処理を任せたギルガルドに対しての立ち回りを書く。基本的に対面で身代わりを張り、ギルガルドをブレードフォルムにした状態で大文字を撃って処理する。身代わりマンダは飛行技1ウェポンのためガルドに対する有効打がない、という常識を利用するのだ。また、剣舞ガルドは身代わりを張ったマンダに対して悠長に剣舞を積んでくる。一方で、流行りの穏やか残飯ガルドはブレードフォルムでも大文字を耐えてくるのに加えてシールドフォルムでは半分入らないので少し厳しかった。特に身代わりを持たれていると大文字のPPを枯らされるので非常に厳しかった。また、終盤にやたらとゴーストZギルガルドが増えておりマンダの後投げが許されない場面も多いので注意して立ち回らなければならなかった。

 

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マンムー@気合いのタスキ
性格:意地っ張り
特性:厚い脂肪
実数値:185(0)-200(252)-101(4)-×-80(0)-132(252)
技:つららばり/氷のつぶて/地震/ステルスロック

 いつものマンムー。安定して強かった。今までの選出法に加え、テテフーディンの裏に対面性能の高い駒として置くこともあった。舞ったボーマンダの処理が厳しい構築なので、HP1でもマンムーを残す立ち回りが大切。重めのレヒレに削りを入れられる重要な駒。

 

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ギルガルド@弱点保険
性格:呑気
特性:バトルスイッチ
実数値:167(252)-71(4)-220(236)-72(12)-171(4)-72(0) ※シールドフォルム時の実数値
技:シャドーボール/影うち/キングシールド/聖なる剣

 いつものギルガルド。相変わらず強かった。このギルガルドについての記事を以前かなり詳細に書いたので是非読んでみてください。

yanko-poke.hatenablog.com

 

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オフ及び最終日2日前まで使用した個体

ミミッキュ@ゴーストZ
性格:意地っ張り
特性:化けの皮
実数値:159(228)-154(236)-105(36)-×-126(4)-117(4)
技:じゃれつく/シャドークロー/影うち/剣の舞

最終日付近に使用した個体

ミミッキュ@ゴーストZ
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:131(4)-142(252)-100(0)-×-125(0)-162(252)
技:シャドークロー/影うち/呪い/電磁波

  ラス1の締めの駒というのに加え、舞ったガモスやリザを止めるという重要な役割を果たす。初めてスタンダードな構成のミミッキュを使ったが、強すぎてビビった。相手のミミッキュに少しでも強くするためにASミミッキュの採用も考えたが、それでも結局同速勝負を仕掛けることになり運が絡むのでこの調整のまま採用した。絶妙に相手の技を耐えてくれるので素晴らしかった。

 途中からリザやガモスの機能停止ができ、相手のミミッキュにも強く、耐久ポケモンの削りも入れられるこの型に変更した。テテフーディンミミッキュという基本選出のパワーが弱まってしまったが、リザガモスにタテられることが多かったので変更して正解だったと思う。以前別の記事にも書いたが、このミミッキュは本構築のボーマンダと非常に相性がいい。電磁波を撒いてマンダの身代わりを残したり、呪いからの身代わりで削りを入れたりできるからだ。

 

選出画面での思考・構築段階での考え

 次に、この構築の回し方や私がどういう風に考えてプレイしていたかを書きます。興味のない方は飛ばしてくれて結構です。

 

VSf:id:yanko-poke:20180514131625p:plain f:id:yanko-poke:20180514131729p:plain f:id:yanko-poke:20180514131843p:plain等のガルーラ入り対面構築
 呑気ギルガルドを通すことを第一に考えて選出を決める。ミミッキュの皮さえ剥いでしまえば呑気ガルド1匹でガルミミを見ることができるしラス1皮の残ったゴーストZミミッキュVS呑気ギルガルドの対面も基本的に勝てるからだ。マンマンガルドと選出することが多いが、刺さり具合によってはテテフーディンガルドの選出もしていた。

VSf:id:yanko-poke:20180514131930p:plain f:id:yanko-poke:20180514132001p:plain f:id:yanko-poke:20180514132005p:plain軸の共有パ
 基本的にマンムーが刺さるのでマンムーを通すことを考える。カミツルギがいる際は、裏にマンダガルドと並べることが多かった。相手のマンダが重いのでステロで削ったりHPが少ないマンムーもつぶて要員として温存することが大切。一方で、カビゴンミロカロスが相手のパーティにいる際はこの3体では突破が不可能であるため、フーディンの選出を強いられる。その際は相手のギルガルドを削ってフーディンの圏内に入れる立ち回りが大切。

VSf:id:yanko-poke:20180514132037p:plain f:id:yanko-poke:20180514132057p:plain 軸のトリルクチート展開
 経験則で基本的にポリクチ@1と選出される。トリル展開に強い弱保ガルドで場を荒らしていく。また、ガルドのキンシなどでターンを調節してトリルが切れた後には、特殊マンダの刺さりも良い。少し削ればクチートを文字で葬れるのでこの2体を軸に選出を決めていた。当たり前だが、命中不安の大文字を撃たない勝ち筋があるならそちらを選んだほうが良い。

VSf:id:yanko-poke:20180514132133p:plain f:id:yanko-poke:20180514132149p:plain f:id:yanko-poke:20180514132207p:plain入りの構築
 リザはステロで、グロスルカリオはガルドやマンダで処理したい。どちらかのメガであるか見える前と後とで立ち回りが変わる。相手の初手及びこちらの選出によってはメガどちらが来るか一点読みしなければならない。経験的に被選出率は五分五分なので勘に頼るしかない。リザを重く見る際はマンムー+ミミッキュと選出するが、基本的にはマンマンガルドと選出する。

VSf:id:yanko-poke:20180514132314p:plain f:id:yanko-poke:20180514132331p:plainの積み展開
 ギャラに強い呑気ガルド、アーゴヨンに強いミミやマンムーの選出はしたい。ハッサムを見たらマンダも選出する。本構築は起点回避ができない構築だが、積まれても皮で耐えるミミッキュ、タスキで耐えるマンムー、想定外の硬さで耐える呑気ギルガルドをうまく用いることで柔軟な対応ができる。

VSf:id:yanko-poke:20180514132452p:plain f:id:yanko-poke:20180514132434p:plain 軸の守備的構築
 瞑想で積めるフーディンを通すことを考える。テテフとガルドとセットで選出したい。サイクルを回し、テテフに対して投げられたヒードランを起点にフーディンで瞑想を積んで全抜きを目指す。1度積めば、同居しがちのメガメタグロスをシャドボで落とせるし少し削れたブルルもサイキネで落とせる。ドラン-フーディン対面でがんぷうを撃たれてしまえば元も子もないのだが、瞑想フーディンがそこまで有名ではない事、ガルドに勝てる駒であるドランを気合い玉で落とされるのを嫌う事を利用して、瞑想安定であるのだ。

 

 

おわりに

 ここまで読んでくださってありがとうございます。今期はオニゴーリ抜きで満足のいく結果を残せて嬉しかったです。また、4シーズン連続でレート2100を達成できたのに加え2100からも何度か勝つことができ、個人的に大きく飛躍できたシーズンだと思います。以降も慢心せずに常に向上心を持ち続け、上位を目指していきたいと思います。

 また、今回私が使用した構築のQRパーティを公開したいと思います。記事を読んで興味を持ってくれた方は、是非活用してみてください。

 何か質問がある方はTwitterで、@yanko_pokeまでお願いします。よかったら是非フォローしてください(^^)3ds.pokemon-gl.com

↑本構築のQRパーティ

追記

 最終日の午前8時過ぎに、この構築を使ってVTuberの夢咲 楓ちゃん(@Kaede_gamebu)と対戦し、その試合が動画化されていたのでそのURLを貼っておきます。シーズン終了間際ということもあり、大変手に汗握る試合となっており、動画化されたことを喜ばしく思います。是非皆さんも一度目を通してみてください。私の試合は2試合目です。

www.youtube.com