【USM S16 最高2086】 結論フーディンゴーリマンマンガルドミミッキュ
はじめに
お久しぶりです。やんこです。皆さんS16お疲れさまでした。今期はTNやんこぽけ/Hello,workerで潜っていました。まずはじめに、対戦してくださった皆さん対戦ありがとうございました。
今期の成績は、
★TNやんこぽけ 最高2086最終2019
★TN Hello,worker 最高2034最終190x
でした。中盤に2ロム2000乗せられたところまでは良かったのですが、最後の最後に勝ち切れなくて非常に悔しい思いです。最終日には結局1ロム特攻し、ずっと2020~2080あたりをウロウロしていました。大きく溶けることはなかったので構築も立ち回りもそこまで悪くはないと思っているのですが、上振れ切れずに非常に悔しいです。
今回はS16に使用した構築についての記事ですが、並びがいつものものと同じであるのに加え、中身もさほど変わらないです。約2年間同じ並びを使い続けて、これがベストだと言える型をここに紹介し、またS6から今までの軌跡や変更の長所や短所も記していこうと思います。よろしくお願いします。
↑今期の最高レート
以下常体
使用構築
個別紹介
メガフーディン@メガ石
性格:臆病
特性:精神力→トレース
実数値:159(228)-×-86(4)-210(116)-126(4)-209(156) ※メガ後の実数値
技:サイコキネシス/エナジーボール/気合い玉/電磁波
調整意図は、
◯H:16n-1、8n-1の定数ダメージ効率意識
◯B:余り
・変幻自在した無補正252振りのゲッコウガの抜群とんぼ返り最高乱数切って耐え(乱数6.2%)
◯C: 116振り
・エナボ2発でH252D4残飯レヒレを残飯込み確定で突破
・トレースによる変幻自在補正無しでD4振りゲッコウガをエナボで確定1(こちらのメガフーディンが相手のポケモンを突破して裏からゲッコウガが出された場合、またはゲッコウガが激流であった場合を想定)
・C>S調整により、ビーストブーストトレース時にCが上昇
◯D: 4振り
・控え目C特化レヒレのドロポンミズZ低乱数1発(6.2%)
・C182非メガのゲンガー(臆病C252振りのタスキゲンガー)のシャドボ確定耐え
◯S:素早さ実数値209、準速スカーフロトム抜き抜き
今期は今までめざ炎にしていた枠を電磁波に戻し、本来のフーディンゴーリとしてのフーディンの役割を強めた。めざ炎を切ったことで、ハッサム入りやナットレイ入りの相手をしにくくなったが、ハッサム入りが全体的に数を減らしていると思ったこと、またナットレイに対しても気合い玉を当てれば問題ないことを考慮して、電磁波に戻した。フーディンゴーリの選出で嵌め性能を高められるのはもちろんの事、スカーフテテフやマンダ等に電磁波を撒くことで、裏のマンムーのタスキを温存しつつ突破できる手段となるので相性がいい。
構築上でのこの枠は、ゴーリの相方であるのに加え、マンマンガルドのキツイ相手をする枠でもある。そのため、メガミミロップを抜ける臆病は確定で、タイプ一致のサイキネ、そしてカプ・レヒレやアシレーヌ、スイクンといった耐久水ポケモンに通るエナジーボールまでは今までずっと確定で入れてきた。S6~S8では、残り2枠にめざ炎と電磁波を採用し、調整もHBベースにしてハッサムを強く意識した型を使用していた。S10で、型読みもぼちぼち行われてめざ炎が通りにくくなってきたので、ヒードランやノーマルポケモンに通る気合い玉に変更した。加えて、調整もHBである意義をあまり感じなくなったので自分で調整を考えてHCSベースにした。気合い玉の採用は大いに正解で、またこの調整をベースに改良したものを今でも愛用しているのでS10の考察は大きく今に繋がっている。S12では、オニゴーリの選出が低く電磁波を撃つ機会がかなり少ないことを考慮して、思い切って電磁波を切ってめざ炎を採用した。フルアタにして単体性能も高まった。最終的に電磁波に回帰したが、このポケモンは試行錯誤の賜物である。それ故、愛着もかなりあるポケモンでもある。
オニゴーリ@食べ残し
性格:臆病
特性:ムラっけ
実数値: 177(172)-×-102(12)-101(4)-114(108)-139(212)
技:フリーズドライ/絶対零度/守る/身代わり
今期はこのポケモンの選出率を意識的に上げた。この枠は崩しで、あまり選出しない事が多く、かつてはほぼ見せポケと化していて選出の余地にも入らなかった。このポケモンを使いこなせるか否かがこの構築を真にうまく扱えるかに大きく影響を与えると思ったので、今期は積極的に出していった。この構築でこのポケモンを使う上では、相手のポケモンの型読みが重要である。この構築はクレセがおらず、サイクル寄りの構築でもないので、相手のゲンガーが滅びを持っているかやミミッキュが呪いを持っているかという事を知っているかどうかは戦況を大きく左右する。また、人読みのためかオニゴーリを舐めた選出をしてくる人も少なくはないことも念頭に置いて選出を考えていた。今までリザ軸やクチート軸にゴーリを投げることはほぼなかったが、今期は構築相性が不利なのだからゴーリを出して五分ほどの運勝負をするのも悪くはないという考えの元選出を考えていた。
このポケモンの調整は、かつて知り合いの方のオススメをそのまま採用した形だが、ムラっけという特性上、毎ターン能力変化を起こすので調整自体がそこまで大きな意味を成すことはあまりなかった。2年ほどこのポケモンを使っているが、能力変化の伴ったこのポケモンのダメ感が私には一切ないので選出した際は今でも毎試合毎ターンダメ計を回していた。当初は最速で採用していたが、ピンゴーリではあまり選出せず、電磁波の撒けるフーディンやミミッキュと組ませることが多かったのでSを削った調整にしたが、不便を感じることはほとんどなかった。選出率が低い枠なので今まで何度も別のポケモンに変更することを考えてきたが、結局オニゴーリじゃないと安定しないし選出圧力も含め、オニゴーリが1番しっくりくるというのが結論だった。
メガボーマンダ@メガ石
性格:臆病
特性:威嚇→スカイスキン
実数値:171(4)-×-151(4)-170(236)-112(12)-189(252) ※メガ後の実数値
技:ハイパーボイス/大文字/身代わり/羽休め
いつもの。このポケモンは調整、技ともにずっと変更は無し。それ故型読みが激しくされたポケモンでもある。舞マンダなら試合が一瞬で終わるであろう選出も普通にされるし、技を見せていないマンダにコケコやドラン、ラッキー等を後投げされるという通常あり得ない立ち回りもされてストレスが溜まるが、型はこれしかないしこれがベストだと思っている。耐久が欲しい場面よりもジャロやルカリオ、グロスの上から動きたい場面の方が多いのでSは最速から削れず、また構築単位で重めのクチートやグロス、カグヤに大きく削りを入れるためにCも削れないし大文字も必須。ガルドの相手もしてもらいたいこと、ミミの電磁波やマンムーの毒との相性も考えてみがはねも抜けない。
マンムー@気合いのタスキ
性格:意地っ張り
特性:厚い脂肪
実数値:185(0)-200(252)-101(4)-×-80(0)-132(252)
技:つららばり/氷のつぶて/地震/毒々
いつもの。前期までは、毒の枠を叩き落とすにして採用していたが、今期は毒に戻した。叩き落とすの利点は、テッカグヤの残飯を叩き落とせること、テテフのスカーフを叩き落とせて裏のポケモンで上を取れることであるが、それ以上に毒にして耐久ポケモンをマンダのみがはねと合わせて倒せること及びギャラ等の積みポケモンに対する起点回避できることの方に魅力を感じた。マンダのみならずフーディンとも相性の良いポケモンであり、先述の通りフーディンの電磁波から相手のマンダやテテフの上から動いて倒すというムーブもよくした。
構築的に水ポケモンに対する引き先がないことから、確実に1回は行動できる気合いのタスキを持たせるのは確定。メインウェポンの地震、礫も特に抜く理由はなく、また相手のミミッキュに皮を貫通できる氷柱針まではずっと確定で採用してきた。S6~S7では相手のガッサ及び準速レヒレを意識して陽気最速で採用していたが、USMで新しく登場したアーゴヨンに対する礫+ガルドの影うちの乱数を意識して、それ以降はずっと意地っ張りで採用している。また、S6~S9では、サイクル戦や相手のリザ・ガモスを強く意識してステルスロックを採用していた。一方で、S10にリザグロス入りに身代わり持ちポリゴン2が環境に多くなり、グロスガルド対面ポリ2バックされ、身代わりでそのまま負けてしまう試合展開があまりに多く困っていた。そこで、マンムーのステロを毒に変えて崩しの役割も与えてみたところ、とてもうまくハマった。以降は@1の枠を叩きや毒にして崩しの役割を常に与えていた。
ギルガルド@弱点保険
性格:呑気
特性:バトルスイッチ
実数値:167(252)-71(4)-220(236)-72(12)-171(4)-72(0) ※シールドフォルム時の実数値
技:シャドーボール/影うち/キングシールド/聖なる剣
いつもの。このポケモンもマンダと同様に技・調整ともにずっと変更は無し。かつてはクチートを抜いて上から影うちを撃てる場面が多く、マンダと合わせて処理も容易かったが、クチートのSラインの上昇に伴いそのムーブはあまり出来なくなってきた。調整に関して改案があるとしたら、Bを削ってクチートを抜けるようにSに回すことや、耐久に振ったガルーラを弱保発動後の聖剣で落とすためにAに回すことだが、本構築内でのこのポケモンの大きな役割対象にメガギャラドスがおり、ギャラに対しては2舞地震や1舞噛み砕くのダメージが非常にシビアであるため、この6体で回す上では調整をいじる事は論外である。型読みに一矢報いるために剣舞Z型にしたり、毒を持たせればよいのではと言われることもあるが、構築単位でギャラやミミッキュが本当にどうしようもなくなるので無しである。
扱いやすいポケモンであるし、ハマれば本当に強いのだが、一方で選択の難しいポケモンでもある。特に難しいのが、相手の構築にポリゴン2がいる時。本来のギルガルドならばポリ2に不利を取らないのだが、このポケモンは弱保が発動しない限り絶対にポリ2に勝てない。また、こちらの構築にポリ2に対して強いポケモンも少ないため、ゴーリを選出しない場合はポリ2にガルドを合わせられるだけで非常に厳しいサイクル戦を強いられる。加えて、相手がこちらの構築を知っているかどうか、また型の見えていないこちらのガルドにポリ2を後投げするかどうかは完全に相手依存でこちらからは全く分からない情報であるため、例えば初手のガルド-グロス対面で、ポリ2バック読みのマンムー引き、とするのも非常にハイリスクローリターンの行動であるためあまりやりたくない。そもそも、相手がこちらのオニゴーリにビビってポリ2を選出すらしてこないことも往々にしてあるので選択が非常に難しい。それ故、相手にポリ2がいる際は選出自体を控える、という選択も時に大事である。
ミミッキュ@ゴーストZ
性格:陽気
特性:化けの皮
実数値:159(228)-117(52)-104(28)-×-127(12)-154(188)
技:シャドークロー/いたみわけ/呪い/電磁波
調整意図は、
〇H: 16n-1、8n-1の定数ダメージ効率意識
〇A:52振り
・あまり
〇B:28振り
・特化ミミッキュのA2↑影うちを乱数1個切って耐え(6.2%)
〇D:12振り
・HP80の状態(呪いを撃った場合を想定)で、特化カプ・レヒレのムーンフォースを乱数1個切って耐え(6.2%)
・特化カプ・レヒレのドロポンZを確定耐え
〇S:188振り
・素早さ実数値154、11n配分、準速100族抜き抜き
今期はこのポケモンの技及び調整を変更した。他の技に比べて影うちを撃つ機会が低かったため、何か別の汎用性にある技を模索していたところ、「いたみわけ」にたどり着いた。この技を採用する事で、耐久ポケモンの崩しや場荒らしを行える。電磁波呪いとも非常に相性が良く、裏と合わせて相手のポリ2の突破も任せることができる。また、初手に置いて呪いからのいたみわけで重いポケモン、特に初手に来やすいカプ・レヒレの削りも任せることができる。それ故、その役割を安定させるために、相手がスカーフで呪い後のミミッキュに上からムンフォを撃ってきても耐えられるよう、調整をいじった。影うちを採用しない弊害として、こちらの皮がはがれていたり削られたりした時に相手のミミやゲンガーの削りを行えないことだが、それ以上にいたみわけという技の性能の方が価値が高いと判断して最後までいたみわけを採用した。ゴーリを出したくない相手の耐久ポケモンの崩しとして選出でき、耐久ポケモン+ミミッキュといった、ゴーリを出すと択が複雑になる相手に有利なため、今までよりも格段に選出率が上がった。今までは初手に置くことはほとんどなかったが、先述のように場荒らし性能が上がったためよく初手にも置いた。このポケモンの役割はスイーパーではなく、ストッパー及び起点づくりである。
このポケモンは元々陽気のASブッパで採用していたが、火力よりも耐久が欲しい場面の方が多いと判断したためS10でAをかなり削って耐久に回す調整に変えたが、これがかなり良かった。また、時にシャドクロをじゃれつくに変えてミミZで使っていたこともあったが、相手のミミが落とせないことがあったり、また呪いZでHP管理ができないことがこの上なく扱いづらかったのでゴーストZに戻した。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。ギリギリのところで満足いく結果を得られず、非常に悔しい思いをしましたが、今期は本当に最後だと思っていたからか、モチベが非常に高く、ポケモンレート対戦を心から楽しめました。これはここ1年くらい忘れていた感情でもあります。勉強でもスポーツでも何でも、やはりそれ自体を好きでないと上達しないし満足いくものも得られないのだな、と再認識できました。
まだUSMでレーティングバトルのシーズンは続くらしいですが、私のUSMポケモンレーティングはこれで終わりです。今期で絶対に最後にしようと前から決めていました。スイッチも持っておらず今のところ新作を買う予定もないので、ひょっとしたらガチで上を目指してレーティングバトルに潜るのも今日が最後だったかもしれません。目に見える結果を残してTwitterやブログを通して色々な人と関われたのはここ2年の話ですが、実は5世代より遊び続けてきたこのポケモンレーティングバトルが今日で最後かもしれないと思うと少し寂しいです。
とは言ったものの、これでポケモンを完全にやめるという訳ではなく、差し当たりは9/22にある真皇杯本戦に向けて調整するつもりです。上を目指すのではなく、適度に息抜きをしたり最終調整をしたりするためにレートに潜るつもりではあります。予定が合えばたまにはオフ会にも遊びに行く予定ですし、また既にオフのスタッフをすることも決まっています。その時は、ぜひ仲良くしてもらえたら嬉しいです。
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