Wanna be the Biggest Dreamer

主にポケモンの構築記事について綴るブログです。メジャーな型より地雷型、王道より邪道、メタられるよりメタる方が好きです。

【単体考察】フルアタHCSメガフーディン

 

はじめに

 お久しぶりです。やんこです。今回は私が長い間使用してきて強い可能性を感じたポケモン、フルアタHCSメガフーディンの単体考察についての記事です。メガフーディンというポケモン自体がUSMのシングルレート環境にあまり多いポケモンではないのですが、その非常に高い素早さと特殊攻撃力、そして技範囲の広さから、他のポケモンでは代替できない特異的な強さを秘めています。その事実を多くの方に知ってもらうという事がこの記事の趣旨となります。このポケモンの調整及び技構成は私が何シーズンもかけてレートに潜る中で全て考え付いたものです。単体考察とはいえども、ポケモンバトルは数多の“並び”で行うものであるので、このフーディンを組み込んだ私のS13使用構築(下のURL参照)に寄り添ってこの記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

yanko-poke.hatenablog.com

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↑サムネ用

 

メガフーディンというポケモンの特質

 先ほど少し述べましたが、メガフーディンというポケモンの一番の強みは、超速スピードで非常に高い特攻からの受けきれない広範囲の技を撃てることにあります。その特質を生かして、現状では主に3種類のメガフーディンの型が存在すると思います。

 

1. 電磁波を搭載して耐久ベースにし、壁張りや補助技を駆使してオニゴーリペンドラーなどの裏のエースに繋ぐ起点づくり型

2. テテフと組み合わせることが多く、ほぼCSブッパに振り切り瞑想や身代わりを搭載して全抜き性能の高いエース型

3. 通常の構築に組み込み、絶妙な火力と耐久を両立しつつ広範囲の技で相手の構築に大きな負荷をかけていく欲張り型

 

このうち、最後に挙げたメガフーディンの型について今回は考察していこうと思います。

 

調整

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メガフーディン@メガ石
性格:臆病
特性:精神力(マジックガード)→トレース
実数値:159(228)-×-86(4)-210(116)-126(4)-209(156) ※メガ後の実数値
技:サイコキネシス/エナジーボール/気合い玉/めざめるパワー炎

調整意図は、
◯H:16n-1、8n-1の定数ダメージ効率意識
◯B:余り
・変幻自在した無補正252振りのゲッコウガの抜群とんぼ返り最高乱数切って耐え(乱数6.2%)
◯C: 116振り
・エナボ2発でH252D4残飯レヒレを残飯込み確定で突破
・トレースによる変幻自在補正無しでD4振りゲッコウガをエナボで確定1(こちらのメガフーディンが相手のポケモンを突破して裏からゲッコウガが出された場合、またはゲッコウガが激流であった場合を想定)
・C>S調整により、ビーストブーストトレース時にCが上昇
◯D: 4振り
・控え目C特化レヒレのドロポンミズZ低乱数1発(6.2%)
・C182非メガのゲンガー(臆病C252振りのタスキゲンガー)のシャドボ確定耐え
◯S:素早さ実数値209、準速スカーフロトム抜き抜き

 

特性トレースの活用方法

 このメガフーディンというポケモンの強みの1つに、特性トレースが挙げられます。時にメガシンカをあえてせずに攻撃したり、また相手の特性をトレースして火力を上げたり耐性を加えたりできます。そのトレースの活用方法を記したいと思います。

 

・ビーストブーストトレースでCが上昇するため、さらなる火力上昇が見込める(特にテッカグヤ絡みのサイクルを崩す際に有効)。
・天然トレースで相手の能力変化を無視できるので、瞑想や小さくなるを積んだ天然ピクシーを完封できる。
・もらい火トレースで炎技無効となるため、ヒードランへの後投げがかなり安定する。
・ポイヒトレースで毒毒状態においてHPが回復するため、グライオンのどくどくに安全に繰り出せる。
・ギャラやドリュの型破りトレースで相手の化けの皮を貫通してサイキネを撃てる。
・砂かきやすいすいトレースで、特定の天候下で素早さ2倍になるので相手のエースポケモンの上をとれる。引き読みでメガをせずにトレースを残す、などの立ち回りが大切になる時もある。
・コケコやレヒレ、ブルルに繰り出すとトレースによりサイコフィールドが別のフィールドに塗り替えられてしまう。
・ゲンガーの影踏みトレースで裏から出てきたポケモンの釣り交換を許さない。
・蓄電トレースで霊獣ボルトロスをほとんど完封できる。
・変幻自在トレースでタイプが変わる。火力アップが見込めるのに加え、気合い玉で格闘タイプになることで不意打ちや影うちで縛られなくなる。

 

主な役割対象

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これらのポケモンは今回紹介するフーディンの役割対象。対面した場合は基本的には撃ち勝てます。ご覧のように、受けサイクルによく採用されているポケモンや高速低耐久のポケモンが多いです。

 

苦手な相手

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特に今回の技構成のフーディンではあまり負荷をかけられず、周りのポケモンで補佐をしなければならない苦手なポケモンをピックアップしました。これらのポケモンが相手の構築にいる時は選出を控えるという判断も時には大切。また一方で、相手側もギルガルドがいるからフーディンこないだろうという判断の元、フーディンに薄い選出をしてくることも少なくはないため、そこの選出択はしっかり理解しておくことも必要です。

 

基本的な動かし方

 このポケモンは基本的に初手に投げて相手の構築に負荷をかけていきます。耐久があまりないので特別な場合を除いて後投げは行いません。上記の「主な役割対象」の項で、特筆すべきだと思ったポケモンに対するプレイングを紹介していこうと思います。

 


以下常体

 

VSカビゴンf:id:yanko-poke:20190224005503p:plain

メガフーディンカビゴン入りのサイクルパに対して強いことが多い。H254-D142カビゴンに対して、気合い玉が136~160(53.5%~62.9%)ダメージ入る。このダメ感を頭に入れることは大切。フーディン単体でカビゴンの相手をするのは難しいが、周りのポケモンでうまく木の実を食べるギリギリまで削ってやり、気合い玉で倒すという動かし方が理想。そのため、体力調整を許してしまうことからステロは撒かない方が良い。うまく周りで削ってさらに70%の気合い玉まで当てないといけないのは、決して強いとは言えないという意見もあるかもしれないが、気合い玉命中よるカビゴンの突破が勝ちに直結することが経験則として多いので、ここに紹介した。私の構築では、呑気ギルガルドの聖なる剣がカビゴンに対して4割強ほどしか入らないため、それで体力調整を行っている。かつては鈍い1積みカビゴンがブレードフォルムのギルガルドに対して迷うことなく地震を選択してきて、それを耐え弱保の発動したガルドでの突破も図れたのだが、最近では型が広く認知されるようになり、このムーブはほとんど決まらなくなってきた。この型読みも考慮に入れながら、鈍いを積むタイミングでフーディンを着地させることが理想。


VSハッサムナットレイf:id:yanko-poke:20190224005616p:plain f:id:yanko-poke:20190224005632p:plain

 構築にマンムーがいることも相まって、これらのポケモンは初手に来ることは多い。そこで初手にフーディンを投げ、めざ炎を撃って瀕死ないしは赤ゲージまで削りきることで、裏のマンムーを通しやすくすることができる。フーディン自体が技範囲の広く受けにくいポケモンであるため、このムーブはよく決まる。


VSヒトムレヒレf:id:yanko-poke:20190224005648p:plain f:id:yanko-poke:20190224005659p:plain

 このフーディンはヒトムレヒレのサイクルに非常に有利である。スカーフヒトムでも上からサイキネを撃って削りを入れられるし、レヒレの特化ミズZでも耐えるからだ。ヒトムの特化ホノオZだとかなりいい乱数で落ちてしまうのでそこは注意。ヒトムレヒレサイクルの対策に重きを置いて採用したい場合は、もう少しDに振ってやる方が安心。よく一緒に組まれているメタグロスに対しては、呑気ギルガルドの後投げが非常に安定し、シャドボの一貫をうまく使って負荷をかけられるので、試合は有利に進めることができる。


VSモロバレルドヒドイデf:id:yanko-poke:20190224005720p:plain f:id:yanko-poke:20190224005734p:plain

 モロバレルドヒドイデは特性が再生力であり、それをトレースすることでフーディンの体力管理が行える。相手からの最大打点がイカサマや熱湯のため、後投げが安定する。モロバレル等の不一致イカサマがA49でH159-B86メガフーディンに対して42~50(26.4%~31.4%)、ドヒドイデC73熱湯がH159-D126メガフーディンに対して、27~33(16.9%~20.7%)、と、いずれも再生力で賄える程度となっている。A実数値がイカサマの乱数幅を大きく変えるので、メガフーディンに関してはできるだけA0に近い個体を粘ることが必須。モロバレルのキノコの胞子で眠らされた場合は、その眠り状態を盾に、モロバレルに後投げするサイクルをしつつ眠りターンを消費すれば良い。

 

おわりに

 ここまで読んでくださってありがとうございます。耐久振りのアタッカー型耐久フーディンはS6の3ウェポンBSフーディンをはじめとして1年以上使い続け、そして何度も改良を重ねてベストに近い技構成・調整を探し求めてきました。フーディンは扱い方が難しそう、というのはよく耳にすることではありますが、私自身このポケモンは非常にポテンシャルが高いと評価しており、もっと使われても良いポケモンだと考えております。この記事を読んでくれた一人でも多くの方がメガフーディンというポケモンに興味を持ち、そして実際に使うに至ったら、この上なく嬉しく思います。今回寄り添って書いた私のS13使用構築では、QRパーティも公開していますので、是非そちらもご活用ください。

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